森鷗外が愛した料理を味わえる創業70年以上の民宿。刺身のしゃぶしゃぶも|津和野町

こんにちは!社会人2年生となったりんです!
この1年間で島根・鳥取の色々なお店を取材してきましたが、
まだまだ行ったことのないエリアも多くあります。
ということで、山陰の小京都とも呼ばれる島根県津和野町に初めて行ってきました!

実は、津和野町は文豪「森鷗外」の故郷なのです!
森鴎外の食べていた食事がいただけるお店のまとめ記事は<こちら>です♪

民宿とお食事処

「みやけ」

津和野駅から徒歩2分のところにある1948年創業の民宿です。

店内の雰囲気

ほっこり落ち着くような店内です。
テーブルやカウンター、お座敷もあります。

2階は民宿となっています。

この日は平日にも関わらず多くの宿泊予約が入っていました!

鴎外の好物を集めた「鴎外食」

こちらの民宿では、予約をすれば宿泊者以外もお食事をいただくことができます。
今回いただいたのは鴎外が好んでいたといわれるメニューを集めた「鴎外食」4400円です。

まず、お盆に乗りきらないほどの品数にびっくり!
どれから食べようか迷ってしまいます!

そもそも「鷗外食」とは?

島根県津和野町出身で、「舞姫」「高瀬舟」を執筆した明治の文豪・森鷗外。
そんな森鷗外は医学者でもあり、医学者として食を重んじていたため独特の食生活だったとも伝えられています。

そんな鷗外にまつわる食を再現したのが、津和野町内の宿や飲食店で提供されている「鷗外食(おうがいしょく)」なんです。

鷗外の少し変わった嗜好を追体験!

最初に気になったのは、お刺身

なんと鷗外は、お刺身を温めた醤油にお刺身をつけて、しゃぶしゃぶのように食べていたというのです!
これは、鷗外が衛生学者でもあったため、普段から生ものは口にしなかったからなんだとか。
私も鴎外になった気分でしゃぶしゃぶします。

外側は煮魚のようなふわっとした食感で、中心部はお刺身のレアな食感
お刺身を火に通して食べるなんて贅沢な体験でした~!

続いては、鮎の甘露煮
引き締まった鮎の身はあまじょっぱい味付けで、ごはんが進みます!
津和野町にある高津川では鮎が有名で、上京していた**鷗外のもとに地元の親戚が頻繁に
干し鮎を送っていた**そうなんです。

鷗外の著作である「牛鍋」という短編小説には、牛鍋の食レポのような描写があり、
そちらを参考に作られた牛鍋です。

国産のA5ランクのやわらか~いお肉と長ネギが入っています。
お肉は噛みしめるほどうま味が口いっぱいに広がりました!まさに贅沢の極み!!!
作中には、男が幼い女の子と牛肉を取り合うかのような描写があるのですが、私は誰に邪魔されることもなくお肉を堪能できました。
ただ、作中の男のように日本酒も飲みたかったな~(笑)
一度贅沢を味わうと際限がなくなりますね(笑)

こちらは、鷗外の母親が毎朝2つ鷗外に持たせていたとされるおにぎりです。
一見すると普通のおにぎりですが、中には炒り玉子が入っていました!

炒り卵は少量のお醤油と鰹節で味付けされています。
この「母のおにぎり」が食べられるのは津和野町ではこちらのお店のみとのことです♪

また、一か月間ずっと食べていたと言われる蕎麦搔も。もちっとした食感で、味付けはさっぱりとしています。
甘党だった鷗外は歯を痛めてしまい、そこからしばらく蕎麦搔ばかり食べ、家族にあきれられていたというエピソードもあるんだとか(笑)

そのほか、鷗外の好物だった煮物や鰻のほか、津和野町で採れた山菜の天ぷらも。

デザートはりんごのコンポートでした!
お刺身だけでなく、果物も生では食べないという徹底ぶりだったようです。
りんごの酸味と食感も感じられるコンポートでした!

店主みやけさん

店主のみやけさんです。
現在2代目でお父さんからお店を引き継がれました。

恥ずかしいとおっしゃっていましたが、
撮影させていただけました!
ありがとうございます!

今回いただいた鷗外食は、鷗外が甘党だったため全体的に甘めの味付けにされているそうです!
甘辛い食事が好きな私にはドンピシャの味付けでした!
文豪、森鷗外と食の好みが近いのかも!(笑)

鷗外の大好物がぎゅっと集められた贅沢なメニューです!
気になる方は3日間までに電話で予約してみてください♪

お店の情報

みやけ
住所:島根県鹿足郡津和野町大字後田口150
定休日:
電話番号:0856-72-0216
支払い方法:現金のみ
駐車場:お店右横

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