西武ドラ7右腕がイースタンで緊急火消し 負傷降板のドラ2に代わり デビュー戦黒星から復調

イースタン・DeNA戦で9回に登板した西武・糸川亮太

◆イースタン・西武7―4DeNA(27日、カーミニーク)

西武のドラフト7位ルーキー、糸川亮太投手(25)=ENEOS=が3点リードの9回に緊急登板し、無死満塁のピンチを無失点に切り抜けた。

9回はドラフト2位新人の上田大河(22)=大商大=がマウンドに上がったが、先頭打者を一塁方向のゴロを打たせた際にベースカバーがわずかに遅れ、一塁付近で転倒(記録は一塁内野安打)。そのまま負傷降板となった。ブルペンで急に呼ばれた糸川は「ピンチで火消しすることはあっても、負傷交代は初めて」とあわてて5球ほど投げると、マウンド上でも投球練習して無死一塁の場面に臨んだ。

最初の打者を遊ゴロ失策で出し、さらに左前打も打たれて無死満塁。一発が出れば逆転される危機的状況だったが、DeNA西浦を得意のシンカーで注文どおり5―2―3の三ゴロ併殺打に打ち取ると、続く村川もシンカーで空振り三振に仕留めた。

開幕1軍を果たした糸川は3月31日の楽天戦で延長11回にプロ初登板したが、先頭打者に四球を与えたのが響いてサヨナラ負け。その後2度の登板では無失点に抑えたものの再調整を命じられ、4月14日に出場選手登録を抹消された。「キャンプやオープン戦でアピールしないといけない立場だったので全力でいった分、調子が落ちていた。ファームで徐々に取り戻してきた」と同日にいきなり投げるなど、抹消後は6試合に登板、実戦を重ねることでシンカーの軌道や落ちるタイミングが好調時に戻りつつある。「いつでも1軍に呼んでほしい」と結果を積み重ねながらアピールを続けるつもりだ。

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