【ソフトバンク】川瀬晃がプロ初サヨナラ打で4連勝 お手本は〝仕事人〟中村晃

川瀬晃

ソフトバンクは27日の西武戦(みずほペイペイ)で今季初のサヨナラ勝ちを収め、4連勝を飾った。

試合を決めたのは途中出場の川瀬晃内野手(26)だ。延長10回一死一、三塁の場面で5番手の増田から右越えのサヨナラ打。ヒーローは「初球の甘い球を力んで打ち損じてしまったが、冷静に切り替えて打席に立てたのがよかった。本当は一球で仕留めたかった」と殊勲打を振り返った。

プロ9年目でサヨナラ打は初めて。代走、守備での出場が主で、この日も代走から二塁の守備についていた。「レギュラーで出たい気持ちは変わらないんですが、こうやって途中から出る役割というのがあると思うので、その中で準備していくのがプロだと思うので、自分なりにやっていければ」。今季10打席目でスポットライトを浴びた。

そんな仕事人の格好のお手本が中村晃内野手((34)だ。リーグ屈指の巧打者だが、今季は山川の加入でベンチスタートがほとんど。それでも不満を漏らすこともなく、自分の仕事に集中。この日は7回に代打として登場し、好投手・今井から同点打を放った。

「声はかけられないが準備の姿というか、目で追っているだけですが、相手のデータを見たり1個1個細かく確認している姿を見て、途中から出る身からすると役立つことがたくさんある」(川瀬)。〝W晃〟がサヨナラ劇を呼び込んだ。

先発のモイネロは3回に先制を許したが、その後は安定したマウンドさばきで7回3安打5奪三振1失点の好投。2勝目こそならなかったが、先発としての役目は十分果たした。

試合後、小久保監督は川瀬について「今はなくてはならない選手ですよ。代走は行けと言ったら行ける選手。目が合った瞬間にプレーができる」と称賛を惜しまなかった。

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