「いとこと鬼ごっこ」「霧島巡って自然堪能」…GW初日、鹿児島空港などにぎわう 帰省・観光客、日本一早い新茶で一息

大きな荷物を手にした旅行客らで混雑する到着ロビー=27日午後3時35分、霧島市の鹿児島空港

 ゴールデンウイーク(GW)が27日始まり、鹿児島県内の空と陸の玄関口は大きなバッグを持った観光客や帰省客で混雑した。午前中を中心に時折小雨が降る空模様となったが、晴れやかな表情で観光地などに繰り出していた。

 家族連れらでにぎわった鹿児島空港(霧島市)では、県茶業会議所が到着ロビー前でかごしま茶を振る舞うPRイベントを開催。法被姿の生産者らから「日本一早い新茶ですよ」と勧められた旅行客は、入れたての味で一息ついた。

 横浜市から観光に訪れた会社員の亀島誠之さん(59)は家族4人で新茶を楽しんだ。鹿児島旅行は初めてといい「指宿や鹿児島、霧島を巡り、自然を堪能したい」と笑顔を見せた。

 鹿児島中央駅(鹿児島市)の改札付近は九州新幹線を降りた客で混み合った。知人を訪ねる福岡県大野城市の会社員東幹子さん(39)と娘で小学3年の美玲さんは「温泉に入ってリフレッシュできれば」。

 家族5人で日置市の親戚に会う佐賀県有田町の小学4年吉田莉央さんと2年紗帆さん姉妹は「晴れたら、いとこと外で鬼ごっこをしたい」とはにかんだ。

 日本航空と全日空によると、国内線の下りのピークは27日、上りは5月6日。九州新幹線は3日が下り、5日は上りの予約が多くなっている。

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