夫婦の離婚の理由はさまざまですが、義実家との相性が悪く、結婚生活が破綻する原因となることもあります。
配偶者のことは大事でも、どうしても切れない義実家との関係に疲れてしまうと、家族の間にも不穏な空気が流れることに。
離婚まで発展した義実家とのトラブルにはどんなものがあるのか、夫からの視点でご紹介します。
「義実家にいる妻の両親は、ふたりとも言葉遣いが悪く俺に対して『お前は』と呼び、収入について『甲斐性なしが』など罵ってくるのが嫌でした。
付き合っている頃はまだ我慢できて、結婚を決めたのも義実家が市外にあって会う機会が少なかったからです。
妻はこんな両親と同じように気が強く、でも俺を大事にしてくれているので特に問題はありませんでした。
関係が悪化したのは、妻の実家が古く取り壊しが決まり、それを機に俺たちの自宅近くに越してきてから。
中古の家を買った義両親は、ことあるごとに俺の家にやってきては酒を飲んで居座り、『相変わらず役立たずか』『気が利かない男だ』などと文句ばかり言うので家に帰るのが本当に嫌でした。
離婚に至ったのは、俺のそんな状態を知っていて家の合鍵を妻が両親に渡したことで、『俺に断りもなくどうして』と聞いたら『私の親だし私の家だもの』と謝罪もしない妻を見て、もうダメだなと思いました。
俺たちはふたりで同意して子どもは作っていなかったのですが、それについて『種が悪いんだろう』と義父から笑いながら言われたとき、離婚を決めました。
その場にいた妻が否定しなかったこともショックで、義両親が帰ってから離婚を切り出し、週末に家を出ました。
最初は『帰ってきてほしい』とこれまでのことを謝罪していた妻も、俺が出ていってから頻繁に出入りするようになった親といるほうが居心地がよかったのか、そのうち何も言ってこなくなり、二ヶ月後に離婚届を書いて終わりました。
言葉の暴力は本当に許せないし、元義両親も元妻も二度と会いたくないですね」(30歳/製造)
このケースでは、別居後に妻が男性に黙って義両親に生活費を渡していたことも発覚し、ないがしろにされ続ける自分を見た男性は「いっさい何も感じない」と話すほど心にダメージを受けていました。
言葉の暴力は、相手の自尊心を奪います。
非常識な人間との関係に努力しても報われないので、潔く離れるのが最善ともいえますね。
(ハピママ*/ 弘田 香)