青森・三戸町27日の気温31.2度 全国1位/真夏日も県内最速記録

今年初の真夏日となった三戸町で、半袖姿でかき氷を味わう子ども=27日午後、国史跡三戸城跡(城山公園)

 青森県内は27日、高気圧に覆われ、三戸で平年を13.3度上回る31.2度となり、全国で最も高い気温を観測した。青森地方気象台によると、同町では4月の観測史上最高で、県内で30度以上の真夏日となった最速記録となった。これまでの記録は2015年4月30日の三戸で30.0度だった。

 同気象台によると、県内は上空の空気が6月下旬並みの暖かさで、三戸町では冷たい海風の影響を受けにくい地形も重なったという。ほかの各地の最高気温は、平川市碇ケ関27.5度、十和田市休屋26.6度、十和田26.3度、八戸26.1度、弘前24.6度、青森21.8度などで、県内23観測地点のうち9地点で今年最高となった。

 三戸町では午前中から気温が上昇。家族連れらでにぎわった国史跡三戸城跡(城山公園)では、半袖と短パン姿の子どもたちが遊具で遊んだり、かき氷やアイスクリームを買って食べる姿が見られた。

 八戸市から娘の郁心(ふみ)ちゃん(3)と一緒に実家のある同町に遊びに来たという地方公務員谷内良英さん(33)は「きのうよりもすごく暑い。ひと足早い夏を感じています」と話した。

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