春の牧場大忙し!ヒツジのベビーラッシュ 生まれたばかりのかわいい姿がたくさん 出産の瞬間も

カメラに近づいてくるのは、美唄市の牧場でこの4月中旬に生まれた赤ちゃんヒツジ。

ほかにもお母さんによりそったり母乳を飲む様子も。「アスパラひつじ」で知られる西川農場の様子です。

毛に覆われもこもこの見慣れたヒツジになる前の姿です。

こちらの牧場では、3月下旬から4月中旬がヒツジの出産時期です。

今年は53頭が身ごもり、この時までに43頭が生まれました。

おかあさんヒツジは生まれたばかりの子どもの身体を舐めていますが、まだもう1頭上手く出てくることができずにいます。お母さんの下半身から赤ちゃんの頭が見えていますが、お母さんは先に産まれた赤ちゃんのお世話に必死で、赤ちゃんがうまく出てくることができません。通常は自然に分娩されるのを見守りますが、人間の手で赤ちゃんを引っぱり出すこともあります。

お母さんが生まれてきた赤ちゃんをきれいにしています。これがお母さんの最初の仕事だそうです。

牧場では、ヒツジたちが出産を迎えるこの時期は2人交代で2時間ごとに見回ります。難産の場合にもすぐ対応できるようにするためで、スタッフの睡眠時間は2~3時間になってしまうそうです。

ヒツジの赤ちゃんは生まれてから30分ほどで立ち上がり、1時間も経つと元気に飛び跳ねるようになります。

バケツに入れられての体重測定。先ほど生まれたヒツジ2時間後の様子です。

ヒツジの赤ちゃんの平均体重は3キロから4キロほどで、この赤ちゃんは4.55キロほど。平均より大きめですね。

ヒツジたちは基本は母乳で育ちますが、この赤ちゃんたちのように三つ子だった場合、お母さんが大変なので牧場の人たちが手伝っているそうです。

ちなみに体が白い子はフライスランド、黒い子はサフォークという種類です。

フライスランドは全身に白い毛が生えるのに対し、サフォークは頭と足には白い毛が生えません。大きくなるにつれ身体全体を白い毛が覆いますが黒い部分はこのままです。よく見るヒツジと同じような見た目に変わります。

ヒツジたちは、牧場が緑で覆われるころに放牧されるそうです。

ヒツジは臆病で集団を好むため、放牧されても集まっていたり、はぐれないよう綺麗に1列になって走る習性だそうです。

成長したヒツジたちが走り回る姿が楽しみですね。

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