能登食祭市場が仮営業 七尾・パトリアにミニでか山

大勢の人でにぎわう能登食祭市場=七尾市府中町員外

 能登半島地震の影響で休業が続く七尾市の道の駅・能登食祭市場で27日、能登の海の幸を集めた大型連休限定の仮営業が始まった。JR七尾駅前の複合施設パトリアでは、青柏祭(せいはくさい)の「ミニでか山」の展示やガルガンチュア音楽祭(北國新聞社特別協力)の関連行事が行われ、大勢の人が詰め掛けたまちなかは地震前に負けないほどの活気に満ちた。

 食祭市場でのイベントは震災後初めてとなり、館内や入り口付近に25店がブースやキッチンカーを設け、カニ汁や焼きイカを味わった家族連れらに笑顔が広がった。輪島・和太鼓虎之介(輪島市)による和太鼓演奏も行われ、七尾湾を巡る遊覧船シーバードも運航した。28、29日、5月3~6日にも開かれる。

 パトリア1階には、でか山の約6分の1のサイズとなる高さ約2.3メートル、幅約2.9メートルの山車(だし)が展示された。

 イベント会社ナナイベ(七尾市)が中止となったでか山巡行の雰囲気を味わってもらいたいと企画。でか山の人形を作る安井眞太郎さん(76)=同市郡町=が約30年前から袖ケ江地区コミュニティセンターに置かれていた山車を修繕し、展示できるようにした。

  ●三谷産業が寄付

 三谷産業(金沢市)はでか山の保存などに役立ててほしいと、青柏祭でか山保存会に300万円を寄付した。

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