金沢・東山の古民家に動物カフェ 40種、70匹を展示 Uターンの百木さんが「百奇夜行」オープン

アニマルカフェを開く百木さん=金沢市東山3丁目

 金沢市のひがし茶屋街近くの古民家に29日、約40種の動物がそろうアニマルカフェ「百奇夜行」がオープンする。東京からふるさとの金沢に戻ってきた百木琢馬さん(48)=東山3丁目=が飼育している動物を展示し、地元客や観光客の憩いの場にしようと準備を進めてきた。店内では哺乳類や、は虫類、両生類の珍しい動物を間近で見ることができ、動物の愛らしい仕草や生態を楽しめる。

 百奇夜行は東山3丁目にある古民家を買い取り、店舗兼住宅に改装した。敷地面積は約160平方メートルで、1階がカフェスペースとなる。夜はジビエ料理などオリジナルメニューをそろえるバーを営業する。

 店内のケージでは40種70匹の動物が暮らす。ジャコウネコの一種「アカブチジェネット」やナマケモノ、ゆっくりとした動きが愛らしいサルの一種「スローロリス」、「アミメニシキヘビ」など珍しい動物が多数飼育されている。

 百木さんによると、これだけの種類、数をそろえるアニマルカフェは北陸にないという。

 今後は2階部分での猫カフェ開設、繁殖した動物の販売のほか、観光客が連れてきた動物の一時預かりなどを行う。

 百木さんは金沢生まれで、高校卒業後、東京で30年間、舞台衣装や小道具、大道具などを製作する仕事をしていた。互いに動物好きの妻真由美さん(28)とペットを飼い始めると、「もう止まらなくなった」(百木さん)といい、次々と飼育する数が増えた。

 3年前に高齢の両親がいる金沢に戻ることを決め、大好きな動物と一緒に過ごせる仕事をしようとアニマルカフェを開くことにした。

 営業時間は午前11時~午後5時、同6~10時で不定休。百木さんは「知らない動物がたくさんいると思うので、気軽に見に来て興味を持ってほしい」と話した。

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