【巨人】今季初勝利の左腕・横川凱 目指すは〝アニキ〟への恩返し「対戦するのは楽しみです」

今季初先発で結果を出した巨人・横川凱(右)

今季初先発で初勝利をマークした巨人・横川凱投手(23)が〝アニキ〟への恩返しをモチベーションに腕を振っている。

DeNA戦(27日、横浜)で今季初先発に臨んだ左腕は、相手に的を絞らせず5回3安打無失点の好投。救援陣が1失点で踏ん張り、2―1で今季初勝利を手にした。

横川は昨季はローテの一角を占め、防御率3・95、4勝8敗の成績だった。今季はロング要員としてスタートしたが、役割をしっかりと果たし、ローテ候補に浮上した。

阿部監督は「100点です」と最敬礼。杉内投手チーフコーチも「まだ若いし、これから伸びしろはまだあると思うんで、大いに期待したい」とうなずいた。

その横川が心待ちにするのが中日の4番・中田翔内野手(35)との対戦。今季から敵同士となった大阪桐蔭の先輩には「遠征先でよくごはんに連れて行ってくれました。試合中とか試合後には真剣なアドバイスもあれば、気持ちを和らげてくれるものもあった」(横川)とまるで〝年の離れた弟〟のようにお世話になったという。

球界での「恩返し」と言えば、対戦して抑えること。これまで対戦は中田の日本ハム時代に二軍で1打席のみ。「(中田と)対戦するのは楽しみです。対戦できるように頑張ります」と左腕は目を輝かせる。

左腕である横川が右の4番打者と対戦するには先発ローテ入りが必要。横川が大将との一軍での〝再会〟を信じて腕を振り続ける。

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