詐欺防止コールセンター、早くも続々お手柄 「話を聞いてピンときた」オペレーターが被害防ぐ

感謝状を受け取った五十嵐珠実さん(左)と津金彩子さん(右)=横浜市西区

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、県警生活安全総務課はこのほど、特殊詐欺等被害防止コールセンターでオペレーターとして働く会社員伊藤彩花さん(25)とパートの津金彩子さん(53)、五十嵐珠実さん(55)にそれぞれ感謝状を贈った。津金さんは「やらないで後悔するより、やって後悔という言葉を大事にしています」と笑った。

 県警によると、津金さんと伊藤さんは9日に注意喚起の電話をかけた際、高齢女性が警察官を装った男らにだまされそうになっていることを察知。電話口で特殊詐欺の手口を丁寧に説明するとともに警察に通報し、被害を防いだという。

 五十嵐さんは17日、80代男性と話している時に医療費の返金について区役所から電話があった旨を伝えられたといい、すぐに警察に通報。「研修で聞いていた話と似ていてピンときた」と振り返った。

 県警は本年度、特殊詐欺への注意を促すコールセンターを横浜市内に開設し、オペレーターの数を大幅に増やすなど被害抑止に注力している。犯罪抑止対策室の臼井謙室長は「増強した影響は大きい。県民の力で財産を守っていきたい」と話した。

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