「韓国サッカー史上最悪の敗北」 40年ぶり五輪逃す悪夢…韓国メディア糾弾「監督が記録を破壊」

U-23アジアカップ準々決勝、インドネシアに敗れ肩を落とす韓国代表【写真:Getty Images】

40年ぶり五輪出場を逃す悪夢

今夏行われるパリ五輪の出場権を懸けたサッカーの「AFC U23アジアカップ」がカタールで開催中。25日の準々決勝では、韓国がインドネシアに敗戦。2-2で決着がつかず、PK戦で10-11だった。40年ぶりに五輪本戦出場を逃す悪夢。韓国メディアは「韓国サッカー史上最悪の敗北」と報じた。

1-2の後半25分、韓国はFWイ・ヨンジュンがインドネシア選手の足を踏み、VAR判定の結果一発退場となった。39分にFWチョン・サンビンのゴールで2-2の同点としたものの、アディショナルタイムにはファン・ソンホン監督が審判陣に抗議。退場を宣告された。延長を両軍無得点で終え、2-2のままPK戦へ。12人目のキッカーでようやく決着がつき、韓国は敗れた。

1984年のロサンゼルス大会以来、40年ぶりに五輪本戦出場を逃した。韓国ネットニュース「nate sports」は「インドネシアにファン・ソンホンが怖気づいた…5人守備→シュート数8対21→ポゼッションまで押された惨事」と辛辣な見出しで記事を掲載。「不運のために負けた試合ではない。最初から恐れを抱いて後退したことが災いした」とし、こう続けた。

「これは韓国サッカー史上最悪の敗北として残る試合だ。これまで予想だにしなかった敗北はあった。ただし、考えてみれば不運を嘆くに値するものだった。一般的に攻撃を展開しながらも、奇妙なほど得点できなかったことが問題だった。そうして逆襲に一度でも遭ったことが致命傷となったのが、以前の韓国サッカー悲劇の代表的なシーンだ」

記事では積極性を欠き、試合途中から守備的な布陣にしたことを糾弾。「ファン・ソンホン監督自身、韓国の実力が優位である、と確信していなかった証拠だ」「守備をするならば、徹底して守備に振り切るべきだったはずなのに、何も成し遂げられなかった」とした。さらにラインを上げた相手への対処、中盤の連係のなさ、守備陣の穴を指摘。後半の選手交代も実らなかったことを嘆いた。

「指導者が先に恐れを抱き、自分のサッカーをできなかったために、この冷酷な成績表も受け入れざるを得ないだろう。ファン・ソンホン監督は誇り高い韓国サッカーの記録を破壊した。アジアの強豪を誇る韓国サッカーは、ワールドカップに匹敵するほど五輪でも常連だった」と批判的に伝えている。

THE ANSWER編集部

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