福井県の国道417号沿いに「道のオアシス」オープン 池田町の周遊観光拠点、県内外から多くの客

足羽川を望むテラス=4月27日、福井県池田町志津原の「道のオアシス フォーシーズンテラス」

 福井県池田町志津原の国道417号沿いの観光交流施設「道のオアシス フォーシーズンテラス」が4月27日、開業した。足羽川に面した2.5ヘクタールの土地に憩いの場を整え、町は周遊観光の拠点と位置づける。大型連休初日に合わせた開業に、県内外から早速多くの観光客が訪れた。

 コンセプトは四季折々の景観を楽しむくつろぎの場。芝生広場やイベントスペース、軽食や土産品販売のセンターハウスからなり、約70台分の駐車場を備える。総事業費は約9億5700万円。町が出資する一般社団法人いけだ農村観光公社が指定管理で運営する。

 昨年開通した国道417号冠山峠道路を通じ、中京圏から県内への“玄関口”の機能を担う。開業記念式典で杉本博文町長は「ここで完結する施設ではなく、休憩して情報を交換し町内、県内へ足を伸ばしてもらうのが目的。(冠山峠道路開通の)効果を確実にするため一層力を合わせたい」と述べた。

 午前10時のオープンと同時に大勢の観光客が訪れた。岐阜県瑞穂市から東尋坊(坂井市)方面への家族旅行の途中という男性(64)は「家から車で2時間ほど、ちょうどいい場所に良い施設ができた。福井が本当に近くなったと感じる」と話した。

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