嵐、“ファンへの恩返し”で現実味を帯びる25年春ライブも…整わない大野智の気持ち 5人を待つ苦しい決断の時

嵐(C)ピンズバNEWS

2020年末の活動休止以降、公の場にいっさい姿を見せてこなかった嵐の大野智(43)が、4月25日発売の『女性セブン』(小学館)の直撃取材に応じ、大きな話題を呼んでいる。

STARTO ENTERTAINMENTが本格始動した4月10日、相葉雅紀(41)、松本潤(40)、二宮和也(40)、櫻井翔(42)、そして大野の5人は「株式会社嵐」を設立したことを連名で発表。多くのファンが歓喜した。

大野は直撃取材で記者に対して、5人で話し合って「株式会社嵐」を設立したこと、二宮が旧ジャニーズ事務所から独立することは本人から直接聞いたと言葉を選びつつ話している。

週刊誌で以前、教習所に通う姿が撮られたことについては、もう少しで免許が取れそう、今まではスタッフが送迎してくれたものの、それがなくなったため必要性を感じて免許取得を決意したと明かしている。

大野は「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」という思いから、東京と沖縄・宮古島とで二拠点生活を送っていると報じられているが、最近はあまり宮古島に行っていないともコメント。

宮古島に購入した1200坪の土地に巨大リゾートを建設中で、『女性セブン』によると6月にも開業する見込みだというが、その点についてはプライベートだから話したくない、と苦笑しつつ応じていた。

そんななか、ファンが最も気にしているのはやはり嵐の再稼働だろう。11月3日、嵐はデビュー25周年の日を迎える。「株式会社嵐」も設立され、今まで以上に活動再開への期待が高まっている。

来春にも5人でコンサートを行なう計画があるのではないか、と記者に問われた大野は「どうなんですかね」とし、現状は決まっていることは何もないと回答。今後のことは5人の話し合い次第で、明言はできないもののこれからも5人で集まって話し合っていくと語った。

芸能プロ関係者はこう話す。

「嵐の5人は今、“このまままではファンに申し訳ない”と強く感じているようで、来年、2025年春にもコンサートを開催するという話が急浮上しているんです。だからこその『株式会社嵐』の設立でもあったのではないでしょうか」

■櫻井は大野に《嵐、続けようよ》と――

嵐の復活コンサートを開催するため、旧ジャニーズ事務所は今年11月の東京ドームのスケジュールを6日間も押さえていたものの、白紙になってしまったとも報じられている。

「メンバーは、ずっと支えてくれてきたファンのためにもコンサートを開催すべきと動いていたんでしょうが、やはり大野さんの体調や気持ちがついてこず、実現はしなかったと言われていますね。しかし、このままでいいとは思っていない。

活動休止後もファンクラブの会費を払い続け、再稼働に期待しているファンのためにも何かしらのアクションを起こさないといけないと考えているといいます。メンバー全員がファンのことを思っている。しかし、やはり現状は大野さんの“準備”が整わないようなんです。

大野さんは直撃取材に宮古島での生活については言葉を濁していましたが、現地のリゾート施設は6月に開業見込み、さらに大野さんが実質的なオーナーで、俳優の中村昌也さん(37)が店長を務める当地のバーも絶賛営業中ということで、気持ちはそちらに向いているのではないでしょうか。櫻井さん、相葉さん、松本さん、二宮さんの4人は今、大野さんの気持ちを動かそうと話し合いを重ねているといいますよ」(前出の芸能プロ関係者)

デビュー25周年の再稼働に向け、2022年夏頃から櫻井が水面下でメンバーとの交渉に奔走していたとも報じられている。櫻井は22年夏に相葉とともに宮古島に足を運んでおり、大野が手掛けるリゾート周辺を自転車で走る姿も目撃されたという。

「大野さんは『女性セブン』の取材に真摯に応じていましたが、特に新たな情報は言っていないですよね。言えないという事情もあるのでしょうが。

STARTO社の公式サイトには大野さんのプロフィールもありますし、『株式会社嵐』設立にあたって連名でコメントを出しましたが……やはり活動を休止した“2020年末で芸能界引退”というのが、大野さんの中には強くあったのではないかと言われていますね。

当時、メンバーに説得されて“芸能界引退は一旦やめる”となったのがリアルなところだったのではないか、と言われましたからね。櫻井さんと2人で飲みに行った際に、櫻井さんから“嵐、続けようよ”と言われたことを、大野さん自身が20年10月発売の作品集で語っていて、メンバーに止められてギリギリで引退を踏みとどまった感がそこからも伝わってきます。

それから約3年が経過しましたが、まだ新たなコンサート、イベントには参加できる準備は整っていない、というのが、今の大野さんの現状なのかもしれませんね……」(前同)

■2025年春に向けて動き出す嵐

嵐のメンバーは事あるごとに「この5人でなければ嵐ではない」と公言してきた。大野の稼働がないとなると、やはりコンサートの開催は難しいと考えられる。

前出の芸能プロ関係者は続ける。

「大野さんはメインボーカルでもありますからね。彼抜きでコンサートをやったとしてもファンは納得しないでしょう。ですが、“最悪の場合は4人でも……”という話も浮上してきていると聞こえてきています。

ただ、コンサートは5人そろわないとできないでしょうから、何らかのイベントを4人でやるという落としどころになるのかもしれません。メンバーには“このままではファンに申し訳ない”という気持ちが強くある、といいますよ」

嵐のファンクラブ会員数は2020年当時は300万人超だったと言われ、旧ジャニーズのグループでは断トツのトップだった。年会費は4000円で、単純計算で年間120億円の収入があったことになる。

「活動休止から3年以上が経過。会員数は着実に減ってきていると言われていますが、まだ少なくない額がメンバーにも入っている。何もせずに会費だけもらい続ける、メンバーはその点にも申し訳ないと思っているのではないでしょうか。

結果、嵐は来春のイベントに向けて動き出しているといいます。25周年はもう何もできそうにない、だったらなるべく早いタイミングで――それが2025年春ということになるようです。しかしまだ、大野さんの気持ちは追いついていない、と。

とはいえ、来春まではまだ1年ありますから、4人は時間をかけて大野さんを説得していくと見られています。時間はあるものの、決断しなければならないときは必ず来る。時期的には今年の冬あたりがリミットなのではないでしょうか。大野さんもそうですが、“5人で嵐”を掲げてきた4人も苦しい決断をしなければならない瞬間が来るのかもしれません」(前同)

「株式会社嵐」の設立、そして今回の大野の取材対応によって再び嵐の再稼働への盛り上がりが起こってきているが、果たして――。

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