日鉱記念館 入館者50万人を達成 織笠さん家族に記念品 茨城・日立

松田尚久館長(左)から記念品を贈られた織笠裕規さん家族=日立市宮田町

日本を代表する銅鉱山として操業した日立鉱山の歴史を紹介する日鉱記念館(茨城県日立市宮田町)の入館者が50万人を突破し、27日に記念セレモニーが開かれた。1986年4月の開館から39年目での達成で、節目の入館者となった同市鮎川町の織笠裕規さん(33)ら一家6人に松田尚久館長から記念品が贈られた。

同館は日立鉱山をルーツとするJX金属グループの創業80周年を記念し、鉱山跡地に建てられた。国内四大銅山の一つにまで数えられた歴史や、煙害対策で建設された大煙突、創業者の久原房之助の理念、同グループの変遷を紹介し、採掘された鉱石や削岩機なども展示されている。

妻の愛子さん(34)や長女の那咲さん(7)が大煙突に興味を持ち、詳しく知りたいと訪問した。織笠さんは「(節目の場に)立ち会えてすごくうれしい」と笑顔。那咲さんは鉱山の内部を再現した模擬坑道などを見学して「楽しかった。また来たい」と話した。

銅製タンブラーなどの記念品を贈った松田館長は「多くの方々に来場いただき、感謝の気持ちでいっぱい。(今後は)展示の仕方を進化させ、企画を考えたい」と述べた。

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