石原さとみ「求められていない」仕事が全部なくなり「ずっと泣く日々」中村倫也「スタートから挫折」過去の苦節語る

女優の石原さとみさん、俳優の中村倫也さん、映画監督の𠮷田恵輔さんが『ボクらの時代』で鼎談。
5月17日から公開される映画「ミッシング」で共演した石原さんと中村さんが自身の挫折の経験について語りました。

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石原さとみ「求められていない…」挫折を告白

𠮷田監督から「順風満帆に見えるけど、本人の中では葛藤というか、『私上手くいかないな』とかは思うの?」と聞かれた石原さん。

石原さんは「全然ありますよ」と話し、「15歳でこの世界に入って、21、22歳くらいに、8年近く続いていた10社近くの雑誌のレギュラー、そして5年近く続いていたラジオのパーソナリティー、ずっと続いていたCMが一気にその年に全部なくなったんですよ」と明かしました。

そんな石原さんに𠮷田監督は「何かしたの?(笑)」と尋ねると、石原さんは「してないです(笑)」と、即答。
「何かしたのだったらいいんですけど、何もしていなくて…。
一気に卒業だったり、終わったりしたので、(仕事がなくなったことに対して)『もう求められていないし、必要とされていないんだ』と思って…完全なる挫折です」と、当時の心境を明かしました。

続けて「もうそこから泣く日々。1年半ぐらいずっと泣いていました。『どうすればいいんだろう…』って。泣いて、泣いて、マネージャーさんが変わって『休んだ方がいい』と言われて。1カ月お休みもらってニューヨークに一人旅に出ました。

今までマネージャーさんや衣装さんやメイクさんがいたので、自分で選択したことがなかった。1人でニューヨークに行ったら全てを自分で選択しないといけない。

今日誰に会う、どこで何を食べる、今日このネイルをつけようとかを自分でやったときに『そのメイク、ネイルかわいいね』とか。ナンパされたりとか(笑)いろんなことがあった。

そのときに私が選んだものが褒められたときに、めちゃくちゃうれしくて。

『自分の選択したもの、自分の好きなものが間違っていないかもしれない』と思って。『じゃあ好きだと思うもので埋め尽くそう』と思って、そこからの生活は全部『好き』で固めたら、人生楽しくなって、ラブストーリーの仕事も来ました。

人として何か気付いたり、何か変わったりすると『これだけ環境や見え方って変わるんだ』と思って、そこから挫折は乗り越えたかな」と、克服したきっかけを明かしました。

中村倫也「スタートから挫折…」

ニューヨークへの一人旅をきっかけに挫折を乗り越えたという石原さんは、中村さんに「挫折はありますか?」と質問。
すると中村さんは「もうスタートから(笑)」と笑い、𠮷田監督も「順風満帆なタイプじゃないもんね。下積み時代から上がってきたようなタイプだよね」というと、中村さんも『もうずっと埋もれているような…』と同意しました。

「風を受けたのは30歳を過ぎてから。無風だよ、それまで(笑)」と話すと、石原さんは「そんな感じしない」と、驚きながらも「無風じゃなくなったのは何がきっかけですか?」と再び質問。

中村さんは「世の中的には朝ドラに出たことがきっかけではあるんだけど、その2、3年前くらいから実はずっと3、4本仕事をやらしてもらっていた。
そういうのがあったりして、業界内で期待値がちょっとずつ上がって、(朝ドラで)使いやすくなって、みたいなことがあったんだと思う」と、自身のブレイクのきっかけを分析しました。

(『ボクらの時代』 2024年4月28日放送より)

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