大谷翔平と「違うリーグで良かった」 菊池雄星が語る二刀流の凄み「僕なら2、3日筋肉痛」

ブルージェイズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

今季最速の158キロ直球を自己最速191.8キロで右前打に

■ドジャース 4ー2 ブルージェイズ(日本時間28日・トロント)

ブルージェイズの菊池雄星投手は27日(日本時間28日)、本拠地・ドジャース戦で6回4失点で今季2敗目を喫した。大谷翔平投手との対戦は第2打席で打球速度119.2マイル(約191.8キロ)の痛烈打を献上するなど、3打数1安打1奪三振。試合後、対戦は「『よっしゃー!』とは思わないですよ」と本音を明かし、笑った。

試合前の時点で大谷との対戦成績は20打数6安打、3本塁打だった。初回1死の第1打席は二ゴロに仕留めたが、2回1死一、三塁の第2打席は追い込んでから内角直球を119.2マイルではじき返され、右前適時打となった。第3打席は空振り三振に仕留めた。

大谷との対戦では、今季最速となる98.2マイル(約158キロ)を計測。取材に応じ「(アドレナリンは)彼が出させてくれた感じ」と振り返った。一方で、はじき返された打球も大谷の自身最速打。「自分自身も腕を思いっきり振ったボールでしたけど……投げた瞬間ライトに行っていたので、打球が速すぎてちょっと見えなかった」と笑った。

ドジャース戦は今季1カードのみ。登板が決まった時については「『やったー! 対戦できる』とは思わないですよ」と本音。「凄いバッターですからね……。やるとなったら『よしっ』って感じじゃないですか」と心境を明かした。

これで対戦成績は23打数7安打で打率.304、3本塁打となった。改めて大谷の凄みを語り「二刀流で数字を残しているというのはちょっと考えられないですし、さらに今年はバッターに専念したらそれはね。疲労度合いも違うでしょうから、とんでもない数字がシーズン後に残っているんじゃないですか」と予測した。「僕はピッチャーしかやっていないですけど、投げ終わった後3日間くらい体使い物にならない」「筋肉痛で2、3日は動けないんですけど」と自らと比較。「違うリーグでよかったと素直に思います」と苦笑いした。

岩手・花巻東高の“先輩後輩対決”。「本当に幸せなことですよ。岩手のみんなも久しぶりにテレビに映るよって電話くれたんで。有名になれるチャンスかなと思って」と自虐を交えて対戦を振り返った。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

© 株式会社Creative2