「イシニクル」待望のオープン 石川で式典、鉱物展示やVR体験

鉱石などの展示物を見て回る来場者

 石川町が移転整備を進めていた町立歴史民俗資料館「イシニクル」は27日、同町字長久保にオープンした。現地で記念式典が行われ、関係者が日本三大鉱物産地の一つで、東日本の自由民権運動発祥の地とされる町の歴史や民俗を伝える施設の開館を祝った。

 前資料館の老朽化に伴い、町は閉館していた旧ホテル松多屋を改装して整備を進めてきた。総工費は約6億円。町内外で産出された貴重な鉱物を展示し、映像も活用して町の歴史や文化などを紹介している。鉱山跡を仮想現実(VR)で体験できるコーナーもある。

 宮崎美子さん、鉱石の魅力語る

 式典ではテープカットを行い、塩田金次郎町長が「町の歴史や文化、鉱物を知ってもらうために工夫した。末永く愛される施設にしたい」とあいさつした。

 その後、石集めが趣味の俳優宮崎美子さんが塩田町長らとパネル討論に臨み、鉱山や鉱石の魅力を語った。宮崎さんは「石の美しさや歴史を広く伝える施設になってほしい」と話した。

 開館時間は午前9時~午後5時。月曜日は休館だが、5月6日までは毎日開館する。当面の間は観覧無料とする。問い合わせはイシニクル(電話0247.26.3768)へ。

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