浅野撚糸双葉事業所の開所1周年を祝う 28日まで大感謝祭 タオルを特別販売 福島県双葉町

浅野撚糸双葉事業所の開所1周年を祝い、美しい歌声を披露するあすみさん(中央)

 浅野撚糸双葉事業所の開所1周年を記念した大感謝祭は27、28の両日、福島県双葉町の事業所内で開かれている。初日は若手ソプラノ歌手あすみ和希(あき)さんによるリサイタルが催され、節目を祝う美しい歌声が響いた。

 あすみさんはイタリアのボローニャ国立音楽院大学院を首席で卒業。被災地支援として過去に双葉町で歌声を披露している。「花は咲く」「川の流れのように」など5曲を歌い、会場を沸かせた。昨年修復された双葉中のピアノを使い、ピアニスト大友美波さんが伴奏を担当した。28日も正午から午後12時30分まで公演する。入場無料。

 両日とも特設会場で自社製品のタオルの一部を特別価格で販売している。商品を買い求めた双葉町の女性(60)=いわき市に避難=は「古里にまた人が集まり、着実に復興していると感じる」と述べた。

 双葉事業所は昨年4月22日に開所し、これまでに計約5万人が訪れた。タオルを販売する店の他、カフェや交流スペースなどを備えている。浅野雅己社長は「多くの方々の支えがあり、1周年を迎えられた。これからも双葉の復興に貢献していきたい」と決意した。

 最終日は午前10時から午後3時まで。

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