連続鋳造鋼材の輸出を管理する広東省湛江税関の職員。（4月18日、湛江＝新華社配信）
【新華社広州4月28日】中国広東省統計局はこのほど、同省の第1四半期（1～3月）の経済統計を発表し、全体的に安定成長を維持し、好調な滑り出しを見せたと説明した。域内総生産（GDP）は前年同期比4.4％増の3兆1510億6600万元（1元＝約22円）で、うち1次産業は3.7％増の1054億2400万元、2次産業は6.1％増の1兆1735億5200万元、3次産業は3.5％増の1兆8720億9千万元だった。
農業生産は全体的に安定し、農産物の供給は十分に保障された。農林畜産漁業の増加値（付加価値額）は3.9％増加した。品目別の生産量は野菜・キノコが4.0％増、果物が3.9％増、茶葉が6.0％増、家禽肉類が2.0％増、水産物が2.9％増となった。
工業生産は重点業界に支えられ、高めの伸びを実現した。一定規模（主要業務の年間売上高2千万元）以上工業企業の増加値は6.1％増の9100億元で、伸び率は前年同期より4.7ポイント、前年通年より1.7ポイント高かった。うち採鉱業は4.2％、製造業は6.0％、電力・熱・ガス・水の生産・供給業は8.2％それぞれ増加した。重点業種のうち、コンピューター・通信・その他電子機器製造業は18.2％増、電気機械・器材製造業は2.2％増、石油・石炭・その他燃料加工業は26.1％増、化学原料・化学品製造業は5.4％増、電力・熱の生産・供給業は8.2％増となった。
広東省深圳市宝安区にある豊翼科技の運営センターで、離着陸するドローン。（2月28日、小型無人機から、深圳＝新華社記者/毛思倩）
サービス業は穏やかな伸びとなり、現代サービス業の伸び率が高かった。サービス業の増加値は3.5％増え、うち交通運輸・倉庫保管・郵政業は12.7％増、リース・ビジネスサービス業は10.0％増、情報伝送・ソフトウエア・情報技術（IT）サービス業は9.0％増加した。貨物輸送量は3.2％増え、うち水上輸送による貨物輸送量は5.4％増、航空輸送は29.0％増。旅客輸送量は23.9％増加し、うち鉄道による旅客輸送量は30.0％増、航空は35.2％増となった。港湾の貨物取扱量は8.2％増えた。
固定資産投資は工業部門の投資に力強く支えられ、安定の中で増加した。伸び率は4.0％となり、前年通年を1.5ポイント上回った。工業部門の投資は23.5％増、うちコンピューター・通信・その他電子機器製造業は30.2％、電気機械・器材製造業は28.4％、自動車製造業は7.6％それぞれ増加した。
市場での販売規模が着実に拡大し、消費高度化関連商品の消費が良好な増勢をみせた。社会消費財小売総額は3.8％増の1兆2200億元で、事業所の所在地別では、都市部が3.6％増、農村部が5.5％増となった。一部の消費高度化関連商品は小売販売が好調で、限度額（主要事業の年間売上高500万元）以上小売企業の商品の小売売上高のうち、化粧品は9.5％、通信機器は13.5％、家電製品と音響・映像機器は6.8％それぞれ増加した。新エネルギー車（NEV）は10.8％増となった。
国民所得が安定的に増え、農村部の伸びが都市部を上回った。1人当たり可処分所得は名目で6.1％増、物価変動の影響を除く実質で6.2％増の1万4714元となった。常住地別にみると、都市部が5.6％増の1万7703元、農村部が8.2％増の7559元だった。
