「かなライド」出発 8か月間の実証実験開始 三浦市

関係者に見送られながら出発するライドシェア車両

一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を運ぶ「神奈川版ライドシェア」(愛称・かなライド@みうら)の実証実験が4月17日、市内で始まった。期間は12月16日(月)までの8カ月間。交通空白が生じている夜間に地域の足として定着するか、注目が集まる。

タクシー会社が運営主体となる「日本版ライドシェア」はすでに横浜や川崎などで12日からスタートしているが、自治体主導の神奈川版は三浦市が初。県や市などは需要と課題を検証後、タクシー会社による本格運用につなげたい考えだ。

この日はうらりで出発式が行われ、黒岩祐治知事や吉田英男市長、タクシー会社関係者ほか、地元選出の衆議院議員、小泉進次郎氏らが出席。吉田市長は「実証実験がきちんと成功し、多くの皆さんに三崎下町の夜を楽しんでほしい」とあいさつした。式典後、石川巧県議がスマートフォンで配車。出口眞琴市議会議長と「かなライド」のステッカーを貼った車両に乗り込んだ。ドライバーを務めた市内在住の会社員、新堀勇悟さん(47)は「市内の人口減少が気になって運転手に応募した。微力ながら、まちの活性化のお手伝いができれば」と抱負を語った。

神奈川版の運行時間は午後7時から翌日午前1時まで。乗車は市内のみ、降車は市外も可。運賃はタクシーと同額で、決済はタクシー配車アプリ「GO」で対応する。

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