【アニソン四半世紀】サビの頭の部分がとにかく“カッコイイ”その一言で済ませてOKだ

Hello Sleepwalkers「午夜の待ち合わせ」

【Hello Sleepwalkers「午夜の待ち合わせ」】

2014年放送のアニメ「ノラガミ」で、オープニングテーマとして起用されたのがHello Sleepwalkers「午夜の待ち合わせ」。この曲、とにかく“カッコイイ”のひと言に尽き、それだけで紹介が終わってしまうくらいだ。

まあ、そういうわけにもいかないのでもう少し掘り下げてみよう。疾走感のあるバンドサウンドなのだが、そのビートに拍車をかけているのは歌詞なのではないかと思う。リズムやメロディーに言葉を乗せるテクニックは、ここ数年の間に優れたアーティストが数多く登場している。というか、最近のアーティストはほぼ例外なく音と歌詞のマッチングがハイレベルだ。

この「午夜の待ち合わせ」も“チクタク 針は チクタクと”という部分など、このメロディーにはこの歌詞しかないと思えるほど見事にハマっている。しかし、なにより衝撃的だったのはサビの頭の部分。アニメ放送当時にオンエアで聴いたときには“ヘイ!”という掛け声の後に“こうして僕は待っていた”と続くのだと思い込んでいた。が、CDを買って歌詞カードを見たら、“閉口して僕は待っていた”だったのだ。つまり、閉口の“閉”部分を“ヘイ!”と掛け声のように歌っているのである。おそらく音で聴いただけの人は100人中99人ぐらいが同様の勘違いをしたのではないだろうか?

このサビの部分だけでも十分すぎるくらいにカッコイイ。やっぱり冒頭に書いたとおり、カッコイイのひと言で済ませてもいい気がする。それほどこの曲はカッコイイ。

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