菊池桃子 「セスナ機脱出シーンも自分でやろうか」映画撮影で見せた俳優魂

菊池桃子

【今週の秘蔵フォト】1980年代にトップアイドルとして頂点を極めロックバンド、女優、タレント、歌手としても活動し、現在でも活躍しているのが菊池桃子だ。

84年3月に映画「パンツの穴」の主演としてデビュー。他に例を見ない清楚なルックスで一気に人気者となり、同年4月に「青春のいじわる」で歌手デビューを果たすと立て続けにヒット曲を連発し、トップアイドルの座を確立。85年2月の「卒業―GRADUATION―」から87年3月の「アイドルを探せ」まで7作連続オリコン1位の記録を樹立した。デビュー当時から「別格感」があった。

88年2月にはロックバンド「ラ・ムー」を結成し、翌年の解散からは女優業に本腰を入れるようになる。多くの映画やドラマに出演し、92年には初のアクションもの「パ☆テ☆オ」に主演

ドラマと映画のメディアミックスで、1話と2話はフジテレビ系列でテレビ放送され、完結編は映画で11月14日に松竹系で全国公開された。92年10月4日付本紙には撮影中の菊池のインタビューが掲載されている。

5年ぶりの映画出演となったが「テレビから映画へと珍しい企画で大変な役ですが、気負い過ぎないようリラックスしてやってます」と笑顔を見せた。初のアクション作品にもかかわらず「車にひかれそうになったり、ピストルの弾をよけたり体力勝負なので、体調に気をつけてやってます」と堂々語った。

撮影はタイ、インドネシア、香港などで行われ、インドネシアでは連日30度を超える中でアクションを展開。「スタントマンでもないのにアクションシーンになると燃えてしまいます。不思議ですね。パラシュートでセスナ機から脱出するシーンも自分でやろうかなと思ってます。ごく普通の女性が覚悟を決めて事件の渦中に飛び込んでいって成長する。その変化を見せるのが映画ですから気合を入れないと」と熱い“女優魂”を見せた。

その後は結婚や離婚、出産、政治活動など多くの経験を経て、歌手活動や映画出演を続け、アイドル時代と変わらないかれんさを保ち続けている。4月16日には、NHK「うたコン」に出演。大ヒット曲「卒業」と40周年記念曲「もうすぐ0時」を熱唱。SNS上では“大事件”となり、いまだ変わらないかれんさが話題を呼び、人気健在を証明している。

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