「羽を広げた美しさは何とも言えない」韓国で吉兆の象徴とされる天然記念物カササギ 沖縄・多良間島に飛来

 沖縄県内では珍しいカササギ1羽が12日、多良間村内に飛来しているのが確認された。村内の愛鳥家、羽地邦雄さん(76)が撮影した。

 スズメ目カラス科に分類され、体長約45センチ。頭から胸にかけて黒色、腹や羽の先端が白色、背中から尾羽が瑠璃色で、韓国では吉兆の象徴として親しまれている。

 国内のカササギは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に九州の大名が持ち帰り、繁殖したという説がある。佐賀県では地域指定の国の天然記念物。

 羽地さんは「電柱に止まったのでピントを合わせて飛び立つのを待っていた。羽を広げた美しさは何とも言えない」と喜んだ。昨年11月にも島内で確認されており、「めったに見られない鳥だけに同じ個体か別の個体か、興味深い」と話した。(政経部・福元大輔)

電柱から飛び立つカササギ=12日、多良間村(羽地邦雄さん撮影)

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