石原さとみ 20代前半に壮絶な挫折経験 1カ月の一人旅で克服

 石原さとみ

 女優の石原さとみが、28日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」に出演。過去に体験した壮絶な挫折を告白した。

 芸能界入りしたきっかけについて、石原は「もともと、ラジオのパーソナリティになりたかったんです。小学校高学年ぐらいから。私、ラジオっ子で、ラジオずっと聞いてて、この中のお姉さんになりたいと思ってた」と説明。その中で「スカウトも受けて、ドラマもすごい見るようになって…。で、高校に入学して、母親に『勉強に集中しなさい』って言われて、『このオーディション受けて落ちたら諦めなさい』って、諦めさせるために受けさせてもらったのが、ホリプロタレントスカウトキャラバン。それでグランプリを取って今に至ります」と明かした。

 順風満帆に見える芸能生活だが、石原は「15歳でこの世界に入って、21、2ぐらいですかね…。8年近く続いてた。10社近くの雑誌のレギュラー、5年近く続いてたラジオのパーソナリティ、ずっと続いてたCM、一気にその年に全部なくなったんですよ」と告白。「何かしたんだったらいいんですけど、何もしてないのに。なんかもう、求められてないし、必要とされてないと思って…。完全なる挫折です。そこから泣く日々。1年半ぐらい、ずーっと泣いてましたよ。どうすればいいんだろうって」と話した。

 挫折を乗り越えたきっかけについては、マネジャーに勧められて1カ月間休業し、1人でニューヨークを訪れたことだと告白。「それまで(食事の)メニューを決めたこともなかったですし、マネジャーさんもいるし、衣装さんもいるし、メークさんもいるし。私が1人で選択した物がなかったけど、1人でニューヨークに行ったら、全てを自分で選択しなきゃいけないから、『今日誰々に会おう』『どこで何を食べよう』とか『このネイルつけよう』とか自分で決めて。そしたら『そのネイルかわいいね』って言われたり、ナンパされたりとかいろいろあって…」と笑いながら語った。

 その上で「私が選んだものがほめられた時にめちゃくちゃうれしくて。自分が選択したもの、自分の好きだと思ったものが間違ってないかもしれないと思って、じゃあ好きだと思うもので埋め尽くそうと思って、そこからの生活は全部好きで固めた。好きなメーク、好きなファッションとかすごい勉強して、そしたら人生楽しくなって。そしたらラブストーリーの仕事が来ました」と説明。「人として何か気づいたりすると、これだけ環境って変わるんだとか、見え方が変わるんだと思って。そこから挫折は乗り越えたかな」としみじみ振り返った。

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