長崎県高校春季選手権 九州文化学園の前川2冠 水泳女子200、400自由形 

【水泳女子400メートル自由形】4分29秒60で優勝した前川(九州文化学園)。200メートル自由形も制した=長崎市民総合プール

 長崎県高校春季選手権は27日、各地で4競技が行われ、水泳女子自由形の前川結衣(九州文化学園)が200メートルで2分7秒67、400メートルで4分29秒60をマークして2冠に輝いた。男子バタフライの立花琉真(大村工)はリレー2種目を含めて4冠、女子個人メドレーの渕上真奈(諫早商)は3冠を達成。総合の男子は瓊浦、女子は諫早商が優勝した。
 体操個人総合の男子は太田結悠(創成館)が73.450点、女子は内田帆乃芳(聖和女学院)が52.300点で制した。フェンシングのフルーレ男子個人は四元暖(長崎工)、女子個人は野口和楓(同)が優勝。ソフトボールの男子は大村工が2年連続15度目の頂点に立ち、女子は長崎商、長崎女、壱岐・壱岐商、向陽が4強入りした。
 28日は各地でソフトボール、フェンシング、卓球の3競技を実施する。

◎水泳・前川(九州文化) 「不調」でも負けない

 水泳女子200メートル、400メートル自由形の2種目を制した前川(九州文化学園2年)。「去年から不調が続いて全然だめ」と納得はしていなかったが、200メートルは2分7秒67、400メートルは4分29秒60という上々のタイムでゴールした。
 前半から攻めて後半を粘るという200メートルのレースプランは「ちゃんとできたが、後半のキック力が足りなかった」。400メートルも「途中から泳ぎがぶれていると感じた。練習は誰よりもしているけれど、まだ足りない」と悔しさをにじませた。
 昨年5月に発症した股関節痛と「付き合いながら」の競技生活。松尾監督も「高校では思うように泳げていない」と心配するように不安は消えないが、ストイックな16歳は「高総体までにキック力を上げる。昨年は先輩に負けたから、今年は誰にも負けない」と強気だった。

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