北京市のデジタル経済増加値、1~3月は8.7%増

北京市のデジタル経済増加値、1~3月は8・7%増

24日、北京市で行われた中関村国際イノベーションセンターでヒューマノイド(ヒト型ロボット)を取材する報道関係者。(北京=新華社記者/陳鍾昊)

 【新華社北京4月28日】中国北京市経済情報化局がこのほど発表した第1四半期(1~3月)の工業・情報・ソフトウエア業の経済統計によると、同市のデジタル経済の1~3月の増加値(付加価値額)は前年同期比8.7%増加し、うち中核産業は12.2%増となった。 

 1~3月の産業活動は好調な滑り出しを切った。情報・ソフトウエア業は多くの指標が高水準で推移し、増加値は13.7%増の2379億2千万元、域内総生産(GDP)の2割以上を占め、GDP成長率への寄与率は5割近くとなった。

 人工知能(AI)の大型モデルなど次世代情報技術の急速な発展が駆動力となり、クラウドコンピューティングやビッグデータ、基本ソフト、オペレーションシステム(OS)などの細分化された各分野が急速な発展期を迎えており、1~2月のソフトウエア・情報技術(IT)サービス業の売上高は31.2%増加したほか、情報・ソフトウエア産業の23年の売上高は3兆元に迫り、数年連続で2桁増を維持した。 

 同局経済運行処の王徳(おう・とく)処長によると、同市はデジタル技術と実体経済の深い融合を促進し、汎用AIや光電子など未来産業への布石を強め、「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の育成・発展を加速するとしている。 

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