「もし話せば、火がつくだろう」サラーとクロップ監督がタッチライン際で口論 監督は「終わったこと」と収束を図る

写真:現地映像はサラーとクロップ監督の口論の様子を捉えていた

現地時間4月27日に開催された、プレミアリーグ第35節ウェストハム vs リヴァプールの後半、交代出場を待っていたモハメド・サラーとユルゲン・クロップ監督の口論している姿を映像が捉えていた。

サラーが交代出場をするため、タッチライン際で待機中時に2人が衝突。激しい言い合いをし、同じく出場を待っていたダルウィン・ヌニェスがサラーをなだめていた。

試合は2-2でそのまま終了。試合後のミックスゾーンでサラーはインタビューの要請を断りつつ「もし話せば、火がつくだろう」と語り、記者が「火事か」と尋ねると、サラーは「もちろんだ」と返答していた。

対してクロップ監督はこの衝突のきっかけについて言及を避けたが「ロッカールームですでに話を済ませた。私にとってはもう終わったことだ」とコメント。「問題が解決したか」という質問に対して「私の印象ではそうだ(解決した)」と語り、事態の収束を図っている。

リヴァプールで通算210ゴールを挙げ、7年間でレジェンド級の活躍を見せてきたサラー。今シーズンは公式戦41試合に出場し24G13Aを記録しているが、年明けに行われたアフリカネイションズカップで負傷して以降、本来の調子を取り戻せずにいる。

リヴァプールOBでイギリス『Sky Sports』で解説を務めるジェイミー・レドナップ氏は、2人の衝突について自身の見解を以下のように語った。

「2人ともいつもと少し違う感じがした。クロップ監督は自チームの選手と仲違いすることはないが、サラーは試合に出場できず明らかにイライラし、辛辣な言葉を交わすことになってしまった」

「見たくはないことだが、リヴァプールがポイントを失っている現状では、こういうことは起きてしまう。サラーはクラブの為に、素晴らしい働きをしてきたが、彼の時代は終わりに近づいていると思う」

「最も重要なのは、彼のこれまでの功績を考えるとこの1件は早く隠した方がいいと思う。なぜなら彼はチームにとって伝説的な存在だからだ。彼はただプレーしたいだけだが、監督と選手が仲違いするのを見たくない」

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