丹精込めた春の山野草400点 「はがくれ山草会」が展示会 

春の山野草展で、じっくりと草花を眺める来場者=佐賀市の佐嘉神社

 佐賀県内の山野草愛好家でつくる「はがくれ山草会」の「春の山野草展」が、佐賀市の佐嘉神社で開かれている。会員16人が丹精込めて育てた草花約400点が、来場者の心を和ませている。28日まで。

 紫色の花を広げたアザミ、鮮やかな黄色の花を付けるエンコウソウなど、春らしい草花を展示。山の風景に見立てて石に草花を植え付ける「石付(いしつき)や、複数の植物を一つの鉢に植える「寄せ植え」などで山野草の奥深い魅力を伝える。

 夫婦で訪れた佐賀市の木原みち子さん(73)は「山に生える草も、こうして飾るとお姫さまみたい。かわいいね」と見入っていた。

 吉田和英会長(73)は「10年以上かけて育てている鉢もある。小さな自然の風景を楽しんで」と話す。午前9時から午後5時まで(最終日は午後4時まで)。会場では苗を販売し、栽培の相談にも応じる。(清川千穂)

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