フィラデルフィア・イーグルスが2024年NFLドラフト5巡目で、伝説的な選手の家族を確保している。
イーグルスがトレードアップし、全体155位でラインバッカー（LB）ジェレマイア・トロッターJr.を指名した。トロッターJr.は、かつてイーグルスからドラフト3巡目指名を受け、プロボウルに選出された経歴を誇るジェレマイア・トロッターSr.の息子だ。
イーグルスはトロッターJr.を指名するために、インディアナポリス・コルツに全体164位指名権および6巡目（全体201位）指名権をトレードしている。
トロッターSr.は幼い頃から息子を指導し、かつてラインバッカーとしてプレーしていた自分と同じようなタイプの屈強な選手になるように導いてきた。トロッターJr.は身長約183cm、体重約103kgと理想的なサイズには欠けるが、その能力に疑問の余地はない。クレムソン大学時代に称賛されていたリーダーシップに関しても同じことが言える。
現在のトロッターJr.に弱点があるとすれば、それはカバレッジでやや厄介な存在となり、度の超えた動きをしてしまうことだろう。トロッターJr.は攻撃性が強過ぎたり、ボールへの角度がぶれたりすることで、タックルをミスすることもある。
とはいえ、トロッターJr.は2ダウンランストッパーおよびスペシャルチーマーとして活躍できるはずだ。そのタフネス、素質、父親から受け継いだNFLの血統を指標にすると、トロッターJr.はリーグで予想以上に長いキャリアを積む可能性を秘めていると言えよう。
高校時代にフィラデルフィアにあるセント・ジョセフズ・プレパラトリー・スクールでプレーしていたトロッターJr.は、地元のチームであるイーグルスに加わる。
ドラフト前のメディアセッションで、イーグルスのジェネラルマネジャー（GM）ハウイー・ローズマンはチームの殿堂入りを果たした選手を父に持つトロッターJr.のような地元選手を指名する可能性について質問されていた。
チーム公式サイトによると、ローズマンGMは4月16日に「私は地元の選手をひいき目に見ている。このフランチャイズと共にレガシーを持つ人たちをひいき目に見てしまう」と述べたという。「だから、難しいだろうね。だからこそ、コーチは多くの情報を集めてその瞬間から自分を解き放ち、フィラデルフィア・イーグルスにとって最善の決断を下して感情的な決断はしないようにしようと話していたのだ」
ローズマンGMはトロッターJr.を単にドラフト指名しただけではなく、クラブの名選手の息子を獲得するためにトレードアップも行っている。
「おかえりなさい」
【RA】
