UBS、中国の24年の実質GDP成長率を上方修正

UBS、中国の24年の実質GDP成長率を上方修正

東莞・香港国際空港センターを経由して輸出される貨物を積んだ車両を監督管理する黄埔税関の職員。(4月12日撮影、東莞=新華社配信)

 【新華社北京4月28日】スイス金融大手UBSの汪濤(おう・とう)チーフ中国エコノミストはこのほど、中国の2024年第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)成長率が予想を上回り、輸出の拡大が見込まれることから、UBSは24年の実質GDP成長率予測を4.6%から4.9%に上方修正したと説明した。輸出需要の高まりや1~3月の経済成長率が予想を上回ったことを踏まえ、24年のドル建て輸出額の伸び率予測も1.2%から3.5%に上方修正し、純輸出額が実質GDPの伸びを0.5ポイント押し上げるとした。

  中国の1~3月のGDPが物価の変動を除く実質で前年同期比5.3%増となり、市場の予想をはるかに上回った。GDP(季節調整済み)の前期比伸び率も年率換算で6.6%となり、いずれも23年第4四半期(10~12月)比で上昇した。汪氏は伸び率が予想を上回ったのは、主に輸出の回復とサービス業の増加値(付加価値額)の伸びが予想を上回ったためとの見方を示した。

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