犬を近づけるのが絶対NGな場所3選 面倒な状況になる注意すべき場所とは

1.キッチン

包丁やピーラー、沸騰したお鍋など、キッチンには危険な器具がいっぱいです。わんこが興味本位で触ったり、触るつもりはなくても偶然当たって落としたりひっくり返したりしてしまったら重大な怪我につながる恐れがあるものばかり。

また、わんこが立ち上がったときに前足でガスコンロのスイッチを偶然押してしまうことによる火災事故も毎年報告されています。

こういった調理器具による事故だけでなく、怖いのは誤飲や誤食。キッチンにはさまざまな食材や食品が放置されています。

チョコレートやネギ、ブドウなど、人間にとっては無害でおいしい食材や食品でも、わんこにとっては口にすると命に関わるようなものも多々あります。キッチンには侵入防止の柵を設けるなどし、むやみに立ち入らせないことが大切です。

2.花火大会の会場

季節のお祭りやイベントを愛犬と一緒に楽しみたいと考えるのは当然の飼い主心。

ですが人間にとっては楽しい会場であっても、わんこにとっては不快で苦痛に感じる場合もあることを認識しておかなければなりません。

特に危険なのは夏の風物詩でもある花火大会です。花火の爆発音に恐怖心を抱くわんこは少なくありません。びっくりして逃げ出した結果、交通事故に巻き込まれたり、そのまま行方不明になってしまったりすることも。

特に旅行先などの不案内な場所で行方を見失ってしまうと、捜索も容易ではありません。きれいな花火を愛犬にも見せてあげたいという気持ちはわかりますが、花火大会の会場に愛犬を同伴することには、大きなリスクがあることを踏まえておく必要があります。

実はわんこの逃走による行方不明事案は、夏に起きることが圧倒的に多いというデータがあります。これは夕立ちの雷と花火大会が原因ではないかと言われています。

3.わんこNGの公園

公園というと屋外の公共スペースなので、わんこOKのイメージが強いかもしれません。ですがわんこの立ち入り可否は公園によって定められているため、お散歩に行くときは事前にリサーチするなどの注意が必要です。

公園がわんこNGになってしまった理由の多くは、フンの放置による衛生問題など飼い主さんのマナーの悪さによるものです。今はわんこOKの公園であっても、マナーを守らない人が増えればわんこNGになってしまうこともあります。

わんこと一緒に公園を利用する場合にはそのことをしっかり意識し、マナーを守らなければなりません。

また観光地に多い国立公園や自然保護区などもわんこNGの場合が多くなっています。これは公園内に住む希少生物の保護や、わんこが種子を体につけた状態で公園内に持ち込み、生態系を壊してしまうことを防ぐために定められています。

犬連れ登山をする人も増えていますが、その場合にはわんこOKの山であることを確認しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?わんこといつでも一緒にいたい気持ちはわかりますが、周囲の迷惑やわんこ自身の安全のためにも近づけるべきでない場所は多々あります。

飼い主さんのワガママで愛犬や周囲の人を振り回してしまわないよう、しっかり認識しておかなければなりません。

(獣医師監修:後藤マチ子)

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