新作パター投入の古江彩佳 「慣れてきた」難グリーン攻略でV争いに名乗り

古江彩佳は4打差10位に浮上して最終日へ(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 3日目(27日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

1オーバー45位から出た古江彩佳が、最終日を前に首位と4打差の通算3アンダー10位に浮上した。快晴に恵まれた3日目、前半からバーディを量産して7バーディ、3ボギーの「67」とチャージをかけた。

午前10時25分に渋野日向子と同組でティオフ。出だしの1番から1mのチャンスにつけてバーディを先行すると、続く2番(パー5)も2m弱を沈めて2連続。7番(パー3)では3m弱を外して前半唯一のボギーとしたものの、4番(パー3)、6番、9番といずれも2m以内のバーディパットをしっかりと決めて一気に上位へ駆け上がった。

複雑な跳ね方をするポアナ芝との戦いにもなる今週は、エースパターをいったん下げてオデッセイ「トゥーロン」新作モデルのマレット型を投入した。気分転換を理由に、開幕前日のプロアマ戦で初めて使用。何種類ものヘッド形状があるなかで、「(過去に)打ったことがあるような感じのを選びました」という。

後半13番(パー5)のバンカーショット。ここから「ラッキー」バーディにつなげた(撮影/村上航)

後半はピンチをしのぎながら12番(パー3)までパーセーブを続け、13番(パー5)では「ラッキー」なバーディを奪取した。2打目が左手前ガードバンカー内のフチ近くに止まってしまい、右足は砂地、左足を段差のあるラフに置く不安定なスタンス。ピン方向には打てず、ピンよりも左側を狙った3打目は、グリーンを越えて反対側のエッジまで達する。マウンドの上から、カップまで10yd以上と難しい距離感を求められたが、パターで沈めて歓声を浴びた。

ツアー2勝目がかかる最終日に(撮影/村上航)

予選2日間はいずれも30パット以上だったが、この日は24パットに抑え、「だいぶこの芝にも慣れてきた。その分、しっかり寄せられた」とうなずいた。4打差を逆転した2022年「スコットランド女子オープン」以来のツアー2勝目がかかる最終日。「今日みたいなゴルフがうまくできれば」と、ルーキーイヤーに飾った勝利の再現に挑む。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

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