魚釣島の生態系が大きく変化か…尖閣諸島でドローン使用した調査実施 中国海警局の船接近で撮影中断も

稲田元防衛大臣ら国会議員5人が同行して27日まで行われた尖閣諸島の調査で、島の生態系が大きく変化している可能性があることがわかり、専門家は島への上陸調査が必要だと訴えている。

魚釣島の調査は26日から2日間かけて行われ、27日には稲田元防衛大臣ら国会議員5人が同行して、島の北側の撮影が行われた。

今回、初めてドローンで島の上空から撮影することに成功し、島の岸壁に漂着したゴミや沢の痕跡の状況のほか、生息する生き物などの調査が行われたが、こうした調査の最中にも中国海警局の船が接近してくる場面もあった。調査団は2回目のドローン撮影を試みる予定だったが、安全を優先し撮影を中断した。

調査は予定通り行えなかったものの、専門家は今回新たな発見があったとしている。
東海大学の山田吉彦教授は、「赤外線のセンサーで、ヤギらしい姿は確認出来ました。あと水が少なくて、島が全体的に乾き始めているのを感じました。おそらく魚釣島の生態系はすでに大きく変化をしてしまっていると考えられます。一刻も早く島の上陸調査が必要です」と訴えた。

また、同行した稲田元防衛大臣は「国がやらないといけない」と述べ、上陸調査を推進する考えを示した。

(画像:石垣市調査団提供)

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