クロップ時代が「最も奇妙な形で幕」 サラーとの“衝突”は苦境の象徴…残り3戦の行方に英注目

残り3試合となったクロップ時代のリバプールに英注目【写真:ロイター】

ウェストハム戦でエースと指揮官が口論に

イングランド1部リバプールは現地時間4月27日に行われたプレミアリーグ第35節でウェストハムと対戦し、2-2で引き分けた。この試合ではエジプト代表FWモハメド・サラーとユルゲン・クロップ監督が口論になる一幕があった。エースと指揮官の衝突は大きな注目を集めている。

リバプールは前節エバートンとのマージーサイド・ダービーを0-2で落とし、逆転でのリーグ優勝の可能性が低くなっていた。それでも勝ち続ければまだ望みがつながるというなかで、ウェストハム相手にも勝ち点を取りこぼした。

直近5試合は1勝2分2敗と大きな足踏みで、現在は勝ち点75で3位。1試合消化が少ない首位アーセナルが77ポイント、2試合消化の少ない2位マンチェスター・シティが76ポイントで、逆転のためには彼らがどこかでつまずくことを期待しなければならない厳しい状況となった。

ウェストハム戦では、2-2と同点に追いつかれた失点の直後、タッチライン際で交代出場を待っていたサラーとクロップ監督が口論となり、FWダルウィン・ヌニェスが静止に入る不穏な一幕があった。

クロップ監督とサラーのタッチライン際での衝突は、この苦しいチーム状況を象徴しているかのようで、英地元紙「リバプール・エコー」は「多くの人にとって輝かしいものだったはずのクロップの時代はもっとも奇妙な形で幕を閉じようとしている」と伝えていた。

クロップ体制でのリーグ戦は残り3試合。リバプールのタイトル獲得は難しくなったが、いい形でシーズンを終えることはできるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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