米野球で「IQ1000」の頭脳プレー誕生 “偽捕球”に元MLB選手絶賛「これだけでドラフト指名だ」

アーカンソー大のペイトン・ホルト【写真:Getty Images】

米大学野球で中堅手がまさかのプレー

米大学野球で生まれた頭脳プレーに注目が集まっている。27日(日本時間28日)のフロリダ大とのダブルヘッダー第1戦でアーカンソー大の中堅手が、1死満塁から飛球を“偽捕球”。タッチアップのタイミングを逸した三塁走者は本塁で憤死した。元メジャーリーガーも「私ならこのプレーだけでこの子をドラフト指名する」と絶賛している。

わずかな動きで相手を騙した。アーカンソー大は6-5の8回1死満塁の大ピンチ。打球は中堅に高々と上がった。同点のタッチアップには十分な大きさ。しかし、ここからだ。中堅手のペイトン・ホルトはフライが落ちる前に一瞬だけ捕球の仕草。直後に本当にボールを捕ると、三塁に送球した。三走はスタートのタイミングを失った様子。帰塁後に再び本塁を狙った。しかし、タッチアウトだ。

併殺が完成し、ピンチを脱出。ナインは大興奮で中堅手を迎え入れた。6-5のまま先勝。一連の動画を公開したアーカンソー大野球部公式Xは、「ペイトン・ホルトによる伝説的なフェイント」と紹介した。米ファンからは「IQ1000」と驚きの声が上がっている。

動画内では米実況も「パンプフェイクで全員を騙した!」「究極のフェイクだ」「見たことあるかい?」と興奮。解説も「あるけど、うまく行ったのは初めて見た」と仰天した。さらにXで動画を引用ポストしたメジャー通算1126安打の解説者ジェリー・へアストンJr.氏は、「私ならこのプレーだけでこの子をドラフト指名する。本能、認識力、遂行力。勝利を呼ぶプレーだ。#素晴らしい」と絶賛した。

頭脳的プレーは日本でもたびたび見られるが、土壇場だっただけに興奮度が高かったようだ。

THE ANSWER編集部

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