プレミアリーグCEO、将来的な海外での試合開催について言及「可能性は残っているが…」 ラ・リーガのテバス会長はアメリカでの開催を希望

写真:マスターズ氏は将来的な国外での試合開催について明言を避けた©Getty Images

プレミアリーグの最高経営責任者(CEO)を務めるリチャード・マスターズ氏が、将来プレミアリーグの試合を海外で開催される可能性について自身の見解を述べた。イギリス『Daily Mail』電子版が報じている。

マスターズ氏は26日、ロンドンで行われた第48回欧州リーグ総会に出席。その際のインタビューで「海外での試合開催の可能性は残っているが、現在の計画には含まれていない」とコメントを残した。

この話題は、ラ・リーガのハビエル・テバス会長が2025-26シーズンにアメリカでラ・リーガの試合を開催する計画を明らかにしたことで注目を集めていたが、マスターズ氏は明言を避けている。

テバス会長はスペイン紙『Expansion』に「25-26シーズンになると思うが、ラ・リーガの公式戦を海外で開催することになるだろう」と語っており、開催地に関しては「アメリカでの試合は、スペインに次ぐラ・リーガの第2市場である北米での立場を強化するだろう」と続け、2026年にワールドカップが開催される北米でのさらなる市場開拓を望んでいるようだ。

テバス会長がスペイン国外でのリーグ戦を開催したいと望んだのは、今回が初めてではない。2018年にバルセロナ vs ジローナの一戦をアメリカで開催したいと表明していたが、その時はFIFAが反対。「各国リーグ戦の試合は、各加盟協会の領域内で行わなければならない」と決議が出されていた。

しかし現在FIFAは、現行のルールを審議しているという。テバス会長の提言を受け、将来的に各国のリーグ戦が、国外で試合を開催できるようにルールを改正する可能性があるという。

なお、スペインのカップ戦の1つである「スーペル・コパ・デ・エスパーニャ」はすでに2019-20シーズンからサウジアラビアで開催しており、前シーズンのコパ・デルレイ決勝進出の2チームとその2チームを除いたラ・リーガの上位2チームが参加している。

また前シーズンのセリエA優勝チームとコッパ・イタリアの覇者が戦う、イタリアの「スーペルコッパ・イタリアーナ」は1993年に行われたアメリカ、ワシントンD.Cを皮切りに、今まで中国やカタール、サウジアラビアが会場となっている。

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