ネリ陣営が報告
ボクシングの元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ（メキシコ）が28日、5月6日に東京Dで行われる世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）への世界挑戦に向け、事前計量をクリアした。陣営が「124.7ポンド（約56.56キロ）」と報告した。戦績は31歳の井上が26勝（23KO）、29歳のネリが35勝（27KO）1敗。
上半身裸のネリは洗面台の前でカメラ目線。デジタルの体重計に乗った。数字は「56.6キロ」。リミット55.3キロまであと1.3キロだ。隣りに立つプロモーターのショーン・ギボンズ氏は「フーッ！」とメキシコ国旗を振って盛り立てた。
ギボンズ氏はXに計量動画を公開。「ビバ、ルイス“パンテラ”ネリ!! WBCの7日前体重チェック。リミットは126ポンド。ルイス・ネリはイノウエ戦に対して彼がどれだけ真剣かをボクシング界に示している。124.7ポンドだった!! モンスターキラーだ!! ビバ、メキシコ!! ビバ、ネリ！」と伝えた。
WBC規定の事前計量は、30日前がリミット55.3キロの10％（60.83キロ）、15日前が5％（58.065キロ）、7日前が3％（56.959キロ）を上限に設定。井上、ネリともに15日前までクリアしていた。1990年のマイク・タイソン以来34年ぶりの東京Dボクシング興行に向けて着々と調整が進んでいるようだ。
ネリは23日の公開練習で「今回は暖かいので体重を落とすのに役立つ気候」と順調ぶりをアピール。最後に「俺はメキシカーノ。全てをリングで出して、リングで死ぬ覚悟だ」と決意を示していた。
○…Amazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上―ネリ戦のほか、元K-1王者・武居由樹（大橋）がWBO世界バンタム級王者ジェイソン・マロニー（豪州）に世界初挑戦。井上の弟のWBA世界同級王者・拓真（大橋）が同級1位・石田匠（井岡）と2度目の防衛戦を行う。WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟（倉敷守安）は同級3位・桑原拓（大橋）と初防衛戦。同じ興行で世界戦4試合は国内史上最多となる。
THE ANSWER編集部
