平瀬川に今年も「風物詩」 こいのぼりに思い込め 川崎市高津区

平瀬川で元気に泳ぐ300匹のこいのぼり

下作延中央町内会青年部による「平瀬川に鯉が舞うプロジェクト」が、今年も行われている。地域の風物詩として、すっかり定着した感のあるこの取り組み、詳細は―。

美化活動の一環

毎年5月の大型連休を前にしたこの時期、下作延中央町内会青年部が飾り付けを担当し、ロープに吊るされた「こいのぼり」を平瀬川に泳がせるこの取り組み。同町内の若手メンバーが中心となり、平瀬川美化活動の一環として2010年頃から始まったという。当初は既製品を吊るしていたが、今では子ども会などに呼びかけ、無地の素材に子どもたちが自由に描いたこいのぼりが飾られるのが通例。今年も4月20日の飾り付け当日、近隣の保育園や幼稚園から力作が数多く寄せられ、その創造力の高さに大人たちが目を丸くする場面も。今年は、子ども達のこいのぼり170匹を含む300匹が元気よく泳ぎ、沿道を通る人々からは「毎年楽しみにしている」「散歩が楽しくなるね」といった声が聞かれ携帯電話やカメラで撮影する姿も見られている。

「未来へ希望」今後も

こいのぼりは5月5日まで、連日掲出予定。同会青年部の曽呂学史さんは「地域の未来への希望を育み、絆を深める取り組み」と意義を説明。「今後も地域の活性化と交流促進に向け、さらに拡充していければ」などと抱負を話してる。

数多く集まった子ども達の力作
飾り付けなどを手掛けたメンバーら

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