人気レースクイーンを困らせた真夏のハプニング 「なんとかしのぐことができました」

「ARTA GALS」はらことはが今季の意気込みを語った【写真:「ARTA GALS」提供】

「ファンサービスで皆さんと接する時間、1つ1つが大事な時間です」 ARTA GALS・はらことは

今年もモータースポーツのシーズンが華々しく開幕。日本最大級のカーレース「SUPER GT」(5月3日~4日、富士スピードウェイで第2戦)で今季、GT500クラスに参戦している名門レースチーム「ARTA」を力強く支えるのが、サーキット・アテンダント「ARTA GALS」だ。大注目のレースクイーンチーム。加入5年目、はらことはに直撃し、自身の成長や思い描く将来像に迫った。(取材・文=吉原知也)

身長167センチ、幼い頃からクラシックバレエやダンスに親しみ、抜群のプロポーションと姿勢の美しさが持ち味だ。2017年に念願のレースクイーンデビューを果たし、注目度の高いARTA GALSで人気を誇っている。

昨年2023年は、自身にとって飛躍の1年になった。「コロナ禍でのさまざまな規制がなくなり、ファンサービスなどもしっかりできるようになった1年で、ARTA GALSになって初めて、レースクイーンとしてのありとあらゆる業務をなんの規制もなくできた1年でした」と振り返る。それだけに、フル稼働で大忙し。「サーキットでのスケジュールもARTA GALSになって1番ハードな1年でした。それを全うできたことが昨年の成長や進化を感じられた部分です」と手応えを語る。

昨夏にちょっとしたハプニングが。「個人的な話なのですが、昨年の夏、肌が焼けてしまったせいで、それまで使っていたメイク道具の色が合わなくなり、一式新調しなくてはいけなくなりました」。ちょっと罪な太陽の仕業に悩まされた。周囲からは悪い意味ではなく「日焼けしたね~」と声をかけてもらったというが、“人に見てもらう”仕事としては見た目の変化は一大事だ。「実は焼けた肌に合う色の化粧品を探すのに苦労していました。まずは基礎となるファンデーションから調整して、チークはオレンジやピンクの色味を探し直して、アイシャドーや口紅も買い直して……なんとかしのぐことができました」と明かす。

こんなことも。昨年6月に開催された鈴鹿サーキットでのレース予選日。当日は豪雨の悪天候になってしまった。「雨の影響で会場入りできなくなってしまったメンバーが4人いて、真木しおりさんと2人で6人分のステージ原稿を読んだことも今までになかったハプニングでした」。また一つ、冷静な対応力を磨いた。

頑張り屋さんで、筋トレやピラティスなどに取り組んでおり、体型維持には人一倍の努力を重ねている。「特に新しく取り入れたことはありませんが、昨年はスクワット月間を年に2回くらい設けていました。トレーニングに必ずスクワットを取り入れるだけですが。無理なくダイエットするには、栄養バランスのいい食事をしっかり取ることかなと思います。変に制限したり、我慢したりするとストレスになりますし、栄養が足りていないことが過食やダラダラ食い、むくみ太りなどにつながってしまうと考えています」。

実は、「痩せること」に考えが偏っていた4年ほど前に、体調を崩しがちになってしまった苦い経験がある。めまいに悩み、病院で検査したところ、不足している複数の栄養分が判明した。そこからバランスのいい食事を実践し、体調は完全回復を遂げた。体を壊すことを防ぐダイエットを心がけているという。

魅力を存分に発揮し、今季を駆け抜けるつもりだ。今後に向けて、「サーキットに立つ時間、ファンサービスで皆さんと接する時間、1つ1つが大事な時間です。シーズンも始まったばかりですが、レースクイーンとしていつかは引退の日がくるので…それまでの道のりは悔いのないように1日1日を大事に過ごしたいです」と、一瞬一瞬を大事にする思いでいる。

ARTA GALSは「Aggressive & Passion」を掲げ、美しさ・強さを表現する「BEAUTY」、姿勢や所作などを示す「PROFESSIONAL」、そして笑顔やおもてなしの「HOSPITALITY」の3つの構成要素の体現者として活動している。

2024年シーズンは、はら、真木しおり、木村理恵の3人が引き続き参加。新たに一之瀬優香、川瀬もえ、広瀬晏夕が加わり、6人体制でレース場を彩る。吉原知也

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