鹿島が2つのVAR弾でG大阪に競り勝つ! 濃野公人&坂本一彩が3試合連続ゴール【明治安田J1第10節】

明治安田J1リーグ第10節の1試合が28日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、アウェイの鹿島アントラーズがガンバ大阪を2-1で下した。

ミッドウィークのルヴァンカップで苦汁をなめたが、この今週末を勝てば今季初の3連勝となるG大阪。ルヴァンカップで復帰した山田康太が先発入りし、宇佐美貴史との縦関係が復活した。一方、4失点完敗の前節から仕切り直しを図る11位鹿島は藤井智也とチャヴリッチがベンチ待機に。名古新太郎と仲間隼斗がスタートから出場した。

G大阪も次第に相手のプレスを掻い潜りながら敵陣に前進していった序盤だが、縦に速い仕掛けで勢いよく立ち上がった鹿島が主導権を握る。G大阪に攻め込まれる時間帯もあるが、良い流れを作り出す鹿島は27分に敵陣中央に差しかかったあたりから知念慶が左サイドに対角の浮き球パス。ボックス左のスペースに抜け出した仲間が落ち着いた胸トラップから右足でゴール右に蹴り込む。

オフサイドラインぎりぎりの抜け出しもVARで認められ、仲間の開幕戦以来となる今季3ゴール目で先制した鹿島だが、G大阪も反撃。39分、左サイドから対角の浮き球パスを受けたウェルトンが安西幸輝ともつれて倒れるが、すぐさま起き上がってボックス右深くから折り返す。ゴール前で待ち構える坂本一彩が3試合連続ゴールとなる一発を左足で決め、G大阪が前半のうちに追いつく。

勝ち越しを目指してハーフタイム明けから福岡将太の交代カードを切ったG大阪だが、後半の立ち上がりも鹿島ペースに。そのなか、54分に左サイドの仲間が右足クロスを送ると、これがファーサイドに流れ、プロ初ゴールから2連発中の濃野公人が右足で押し込む。これもオフサイドぎりぎりからとあってVAR対象になるが、再び認められ、鹿島が2度目のリードに成功してみせる。

69分に山下諒也や倉田秋といった攻撃的なカードも切ったG大阪だが、74分に土居聖真、チャヴリッチ、師岡柊生を送り出した鹿島も勝負を決めにかかる。G大阪としては攻めの回数を増やしたいところだが、ウェルトンの突破力を生かした崩しもなかなかシュートに繋がらず。鹿島が88分に須貝英大を送り込み、試合の締めに入るなか、G大阪は後半アディショナルタイムに三浦弦太の担架退場を強いられる。

戦力的にもダメージを負ったG大阪は坂本の3試合連続ゴールも空砲に終わり、今季のホーム戦初黒星で3連勝ならず。濃野公人の3試合連続ゴールで競り勝った鹿島は開幕戦の白星を最後に4連敗中だったアウェイ戦で勝ち点3を掴み、2試合ぶりの白星を奪取した。

ガンバ大阪 1-2 鹿島アントラーズ
【G大阪】
坂本一彩(前39)
【鹿島】
仲間隼斗(前27)
濃野公人(後9)

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