自民党・和歌山選出の鶴保庸介参議・衆院鞍替え立候補を断念

次の衆議院総選挙で、新しい和歌山1区への鞍替え立候補を表明していた、自民党の参議院議員で和歌山県選出の鶴保庸介()(つるほ・ようすけ)氏57歳が、きょう(28日)和歌山県庁で緊急の記者会見を開き「県町村会や支持者からの強い要請や、選挙区でなくなる県南部を放っておけない」として、鞍替え立候補を断念したことを表明しました。

鞍替え出馬断念を表明する鶴保庸介参議院議員(4月28日・和歌山県庁)

鶴保議員は、去年(2023年)6月、次の衆議院総選挙で、定数削減で再編される和歌山・岩出・紀の川の3市がエリアとなる新しい和歌山1区への鞍替え立候補を表明していました。

しかし、去年噴出した自民党の裏金疑惑で、二階俊博()元幹事長の次期衆院選不出馬や、世耕弘成(せこう・ひろしげ)()参議院議員の離党に発展したこと、自民党県連・青年部が主催した懇親会での不適切な余興問題などで全国的な批判が高まったことや、県内での自民党の国会議員がほぼ不在になるなどとして、県・町村会や一部の自民党県議会議員、支持者から鞍替えを取りやめるよう要請がありました。

記者会見で鶴保氏は「勝つか負けるか、ではなく、和歌山で仕事をする使命感を優先させた。現職で政策が実行できる立場を重く見た」と説明し、今後、県連の幹部や県内の市町村長、地方議員、自民党本部などに説明し、理解を求める考えを示しました。

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