「裏でやれよ」「移籍するかも」リバプール監督vsエース、“公然口論”に解説陣が苦言。OBクラウチは後輩に同情する部分も

解説陣が醜態に苦言を呈した。

4月27日に開催されたプレミアリーグ第35節で、遠藤航を擁する3位のリバプールは、8位のウェストハムと敵地で対戦。アンドリュー・ロバートソンの得点と、オウンゴールで一時は逆転するも、終盤の失点で2-2の痛恨のドローに終わった。

逆転優勝は非常に厳しい状況となったなか、大きな注目を集めているのが、指揮官とエースの衝突だ。先発を外れたモハメド・サラーは、途中出場前にユルゲン・クロップ監督とまさかの口論を起こし、ダルウィン・ヌニェスが慌てて止めに入る事態となったのだ。

英紙『Daily Mail』によれば、元スコットランド代表のアリー・マッコイスト氏は試合後、「見ていて良いもんじゃない。裏でやるべきだ」と主張。そのうえで、サラーは来年6月に契約満了を迎える事実を念頭に、去就に関して次のように語った。

【動画】サラーがクロップとまさかの衝突!同僚FWが止めに入る
「彼はこのリーグ最高の選手の1人で、リバプールにとってファンタスティック以外の何物でもない。でも、調子が落ちているのは誰も異論がないと思うし、私には彼が移籍する可能性が透けて見える。ウィンウィンの状況の1つかもしれない。モウ・サラーが移籍するのは好都合かもしれないし、リバプールが彼から得たお金を再投資するのも好都合かもしれない」

また、リバプールOBのピーター・クラウチ氏もこの話題に言及。「読唇術を心得ていないので、彼らが何を言っていたのか正確には分からないが、クラブにとってポジティブはない」とまず伝えた後、後輩を慮りこう語った。

「モウ・サラーはリバプールで大半の試合に先発している選手だから、彼は激怒しているだろう。私もサブの立場に苛立った経験がある。先発を期待されるような選手の心境は決してハッピーではないが、ピッチサイドでの監督と真のキーマンのいざこざなんて誰も見たくないものだ」

クロップ体制最終年の土壇場でまさかの――。有終の美とは真逆の悲しい出来事だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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