竹灯籠で「春」感じて、創作60点展示 退職後の68~84歳が制作

円柱や円状の板に繊細な細工で彫り込まれた竹灯籠(滋賀県甲賀市・甲南図書交流館)

 滋賀県甲賀市の甲南図書交流館で、創作竹灯籠展「春うらら…」が開かれている。繊細な彫りを施した約60点の照らす光が利用者の目を楽しませている。

 高齢者でつくる制作グループ「川部の郷」(湖南市)のメンバー25人が出展した。長さ30センチ、直径十数センチの竹に、城に咲く桜やツバメといった春をテーマに彫り込んだ作品のほか、切断した竹をつなげて平面にした板に、七福神やバットを構える大谷翔平選手をあしらった図柄もある。

 作品は、竹林整備で切り出した竹を使い、半年前ごろから2~3カ月をかけて作った。メンバーは68~84歳でいずれも退職後に制作を始めたといい、代表の渡部俊夫さん(74)は「繊細な細工を見てほしい。高齢の方でやってみたい方は声を掛けてもらえたら」と呼びかける。

 5月10日まで(月・火曜、第4水曜休館)。5月1日の午後1時から無料体験会を行う(定員6人)。

© 株式会社京都新聞社