御霊神社でアヤメ科「イチハツ」可憐に咲く 大型連休中が見頃 京都市上京区

28日の京都市内は、気温が30.6度まであがり、ことし初めての真夏日を記録しました。その夏の日差しのもと、上京区の御霊神社では、アヤメ科の花「イチハツ」が見ごろを迎え、参拝者の目を楽しませています。アヤメ科の中でいちばん早く咲くことから「イチハツ」の名がついた紫色の可憐な花。御霊神社の境内と外堀には、およそ1万株のイチハツが植えられていて、例年より少し遅れて見ごろを迎えました。神社には戦前まで水路にカキツバタが群生していましたが、空堀になった後、カキツバタに似て陸でも育つイチハツを氏子が植えたことがはじまりで、一帯には平安時代を思わせる紫色の雅な空間が広がります。見ごろは大型連休いっぱいごろで、イチハツの世話をする氏子らでつくるグループいちはつの会では、29日と5月1日、イチハツ維持への協力を呼びかける頒布会を行うことにしています。

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