凱旋Vならずも…中島啓太は桂川有人を祝福「最高です」

最終日オーバーパーで2試合連続優勝ならず(撮影/今井暖)

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 最終日(28日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

2打差3位から出た中島啓太は2バーディ、3ボギーの「71」とスコアを落とし、通算10アンダー11位でフィニッシュ。3月「ヒーローインディアンオープン」での初タイトルに続く2連勝はならなかった。

序盤で獲りたい3番(パー5)でティショットをフェアウェイに置けず、3オン2パットのパーどまり。大きく打ち下ろす4番(パー3)は右からの風でピンは右サイド。カットして距離感を合わせようとしたアイアンショットがつかまり、グリーン左奥まで飛んでしまった。

「流れを悪くしてしまった」というミスショットでボギーが先行。その後はパーを並べ、ハーフターンの時点では「まだ13アンダーとか14アンダーは見えていた」と逆転の目はあった。しかし、バックナインも11番でボギーが先に出た。巻き返しのムードも吹き飛んだと唇をかむ。

ショットの不調で左ピンの多いセッティングを攻め込めず(撮影/今井暖)

「もちろん自分が勝ちたかったし、悔しい」と言い切った後で、桂川有人の優勝には「最高です」と少し笑った。「桂川さんはナショナルチーム時代のチームメート。これから(海外で)会えるのが楽しみです」。DPワールドツアー(欧州ツアー)で切磋琢磨できる仲間が増えることは純粋にうれしくもある。

期待を背負い続けた凱旋試合。次戦は全米プロ(撮影/今井暖)

次戦は初出場となるメジャー「全米プロゴルフ選手権」(5月16日~/ケンタッキー州バルハラGC)に臨む。「きょうの朝も自分のベストのクラブスピード、ボールスピードは出ていた。アイアンの縦距離のコントロールとか、細かいところを意識して2週間を過ごしたい」。飛距離面の手応えを感じつつ、チャンスメークの課題を胸に大舞台へ備える。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)

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