西武、2試合連続のサヨナラ負けで延長戦15連敗…松井監督「こちらの責任」 サヨナラ捕逸の21捕手をかばう

延長12回2死満塁、打者柳田の時に西武・古市が捕逸しサヨナラの生還を許す(撮影・星野楽)

◆ソフトバンク3×―2西武(28日、みずほペイペイドーム)

最下位西武にとって、痛恨の極みとなった。2試合連続の延長サヨナラ負け。しかも幕切れは12回2死満塁からの捕逸だった。途中からマスクをかぶり、ヤンの外角球を捕球できなかった21歳の古市はうなだれたまま。コーチに付き添われてベンチへ戻る姿があまりにも痛々しかった。「それはね…こちらが使っているので、こちらの責任なので」と松井監督はかばった。

2度のビハインドを追いつき、打線は15試合ぶりの2桁安打を放った。むしろ終盤は押していた。9回2死二塁。10回2死一、三塁。11回1死二、三塁。そして12回は1死満塁の絶好機で外崎が三ゴロ併殺打に倒れた。

試合前の時点でチーム最多12試合に投げていた防御率0・00のアブレイユについては「結構登板もしているので」と松井監督は起用を控えた。そんなブルペン事情がありながらも、先発隅田と救援陣は奮闘した。「良く守ってくれたし、打つ方は良くなっている。なかなか得点に絡めていないというのはあるんですが…」。それでも残ったのは、徒労感と延長戦15連敗のプロ野球ワースト記録を更新する黒星。試合後の松井監督は、現実を受け止めるように三塁ベンチに残って、悔しさの残るグラウンドを目に焼き付けていた。(西口憲一)

© 株式会社西日本新聞社