宇都宮競輪場で踊ろう ダンススペース誕生 オープニングで小学生向けブレイキン指導も

ダンススペースのオープニングセレモニーで行われたブレイキンのワークショップ

 【宇都宮】全国でも珍しい競輪場内のダンススペースが28日、宇都宮競輪場のセンタースタンド3階にオープンした。競輪場のイメージアップへ市公営事業所が新たに設置したもので、週末などに無料で利用できる。この日はオープニングセレモニーが開かれ、小学生らを対象にブレイキン(ブレイクダンス)のワークショップが開かれた。

 同競輪場は年々、来場者が減少し、それに伴い施設内に空きスペースが生じたという。同事業所は家族向けの催しでアンケートを実施するなど有効活用を検討。パリ五輪の新競技となり注目を集めるブレイキンなど、今後の競技人口増が見込まれるストリートダンスで若者の利用拡大や交流促進を図ろうと、ダンススペースとしての活用を決めた。

 ダンス用の床材を貼った1面50平方メートルを2面設置。週末と祝日の午前10時~午後4時に利用可能で、予約不要。定員は20人程度で、「譲り合って利用してほしい」(同事業所)とする。

 セレモニーには、国際的に活躍するダンサーで市出身の「RAIGO」こと青木頼吾(あおきらいご)さん(39)と、同じダンスチームの大学3年前島裕太(まえじまゆうたい)さん(20)が参加。パフォーマンスを披露した後、集まった子どもたち約20人を指導した。参加した富士見小3年の松井悠真(まついゆうま)さん(8)は「初めて挑戦したけど楽しかった。またやってみたい」と笑顔だった。

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