エルトン・ジョン『Caribou』50周年記念LP発売にあわせて当時のライヴ映像初公開

Elton John - Photo: Michael Kovac/Getty Images

エルトン・ジョン(Elton John)は、8作目のスタジオ・アルバム『Caribou』の発売50周年を記念して、アイコニックなヒット曲「The B**ch Is Back」の貴重な初ライブ・パフォーマンスの映像を公開した。

この驚くべき映像には、1974年5月5日、伝説的な“ワトフォードFCベネフィット・コンサート”で、ヴィカレージ・ロードに集まった4万人以上のファンの前でエルトンがステージに立ち、アルバム『Caribou』のリリース2ヶ月前にこの曲を初披露する様子が収められている。

<YouTube: Elton John - The Bitch Is Back (Live from Watford FC, UK / 1974)>

アルバムからのセカンド・シングルとしてリリースされた「The B**ch Is Back」は、全米チャート4位、全英チャート15位を記録。当時、ワトフォードFCのディレクターに任命されたばかりだったエルトン・ジョン(1976年にワトフォードFCの会長に就任し、現在は終身名誉会長を務める)は、クラブの財政を潤すためにこのチャリティ・コンサートを開催。

チケットは1ポンドから販売され、ロッド・スチュワートやナザレスといったゲストも出演した。同コンサートの模様は公式リリースされなかったため、この映像は貴重な資料となっている。

今回のライヴ映像は、アルバム『Caribou』50周年記念エディションがリリースされた4月20日の“レコード・ストア・デイ”直前に公開された。180グラム重量盤スカイ・ブルー・ヴァイナル仕様の完全生産限定2LPでリリースされた『Caribou』50周年記念エディションには、人気曲「The B**ch Is Back」や「Don’t Let The Sun Go Down On Me」を収録したオリジナル・アルバムに加え、1974年1月に行われたアルバムのレコーディング・セッションからの唯一のアウトテイクである未発表曲「Ducktail Jiver」を含むボーナス・トラックが追加収録されている。

『Caribou』のリード・シングル『Don’t Let The Sun Go Down On Me』は冷酷な名曲だった。バーニー・トーピンらしい鋭い歌詞で痛烈な人間関係を歌い、ザ・ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンとブルース・ジョンストン、そして程なくして大ブレイクするキャプテン&テニールのトニー・テニールのハーモニー・ヴォーカルによってさらに引き立てられた。

エルトン・ジョンのいくつかのシングルと同様に、この曲のイギリスでの成績は、この曲が獲得した神聖な地位とは裏腹に、最高16位留まりだった。アメリカでは、ジョン・デンバーの「Annie’s Song」に次ぐ最高2位を記録し、ゴールド認定されている。

Written By Will Schube

© ユニバーサル ミュージック合同会社