スエズ運河、苦難と希望の百年 新たな船出

スエズ運河、苦難と希望の百年 新たな船出

 【新華社カイロ4月28日】エジプトのスエズ運河が25日、着工165周年を迎えた。地中海と紅海を結び、欧州とアジア、アフリカの3大陸をつなぐ交通の大動脈となっているこの運河は、エジプトの人々が帝国主義や植民地主義と闘い、自主独立を求めた歴史を見つめてきた。

 スエズ運河は今や、世界貿易の要所となっている。ピーク時には、1日当たり世界のコンテナの約30%と100万バレル以上の原油がここを通過し、世界各地に輸送される。

 エジプトは中国が提案した「一帯一路」にいち早く参加し、主要新興国でつくるBRICSにも正式に加わるなど、南南協力にも乗り出してきた。スエズ運河の両岸では今日、エジプトと発展途上国の間の平等で互恵的な協力という木々がたわわな実を結んでいる。百年にわたる激動の歴史をくぐり抜けたスエズ運河は、古代文明の新たな船出の舞台となっている。

 スエズ運河大学のナセル・マンドゥール学長は「エジプトは経済協力メカニズムに参加し、役割を果たすことを望んでいる。特にBRICS諸国との協力を重視しており、自国の発展を促進するため『一帯一路』などの構想にも積極的に参加している」と述べた。

 

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